CD音声を聞いて物まね
ここで何回かCDを流しますので、オーバーラッピング(文字を追いながら音声を聞くときに、一緒に朗読すること)をしてください。オーバーラッピングする際は、物まねすることが大事です。音のまねをするためには、大きい声を出すと邪魔になるので、控えめなボリュームでやってください。
カラオケで歌いたいからとCDを買って家で練習するときも、いきなり大声で一緒には歌わないのと一緒です。何回も聞くうちに歌えるかなという部分を一緒に口ずさみ、ある程度歌えるようになったと思ったら風呂場でデビューする。そこで「あ、ここまだ歌えない」という部分を風呂から上がったら、もう一度聞き直すでしょ? そのとき大きな声で一緒には歌わない。大事なのは耳のほう、CDを聞くほうで、それの物まねをするために声をちょろっと出すんです。
我流で発音することはジャパングリッシュを引き起こしますので、できるかぎり発音やリズムをまねるようにやっていきます。僕はwhisperingと呼んでいるのですが、要は小声です。
何回かオーバーラッピングをやると、音がだんだんわかるようになってきます。「もうそろそろいけるな」と思われた方は、スクリプトを見ないでシャドーイングに入ってください。
音読トレーニングをやっていて、いちばんマズいのは、「自分はいつまで経ってもできない」というメンタルバリアーです。ダイエットと同じで、大事なのは続けること。「よし、なんとかできるようになるぞ」「これならイケる」という勢いで取り組みましょう。
シャドーイングも何度も繰り返し行います。今回は簡単なスクリプトを使っているので楽だと思うのですが、これがモノローグ(独白)などになると、難易度も上がって一気に面白くなります。
(構成:山本航)
※ 続きは7月4日(木)に掲載します
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