不必要なモノをお客さんに買わせる「魔法」 「おみやげ」にすれば商品はまだまだ売れる!
自分の絵本を売るために
僕は絵本を作っているので、ここでは僕が自分の絵本を売るために、どういう動きをしているかをお話ししようと思う。
もともと「作品を届けるのは僕の仕事ではない」と思っていて、「俺は作家だあ!アチョー!」とほえながら、100万部超えの大ベストセラーになる予定で描いた絵本は、1作目の『Dr.インクの星空キネマ』、2作目の『ジップ&キャンディ ロボットたちのクリスマス』とも、売り上げは2万~3万部にとどまった。
「絵本で2万~3万部も売れたらスゴイよぉ~」てなことを言われたりもするんだけれど、僕としては100万部超えを予定していたので、その落ち込みようはすさまじかった。
そんなこんなで、3作目『オルゴールワールド』。
さすがに3作目ともなると、「良い作品を作ったら売れる」という幻想は完全に消え去り、「作ったからには届けるところまで責任をとらなきゃダメだ」と、ついに観念し、そこから親の自覚が芽生え始めた。
さて、どうやって作品を売るか?
まず、皆や自分が「何を買い、何を買わないか」、そこから考えてみることにした。
僕も皆も、米や水やトイレットペーパーやシャンプーは迷わず買うが、小説やDVDやライブチケットを買うのは渋ってしまう。
「買う・買わない」の違いは明確で、必要なモノは買うし、必要じゃないモノは買わないのだ。作品は生きていくうえで必要じゃないから売れないわけだ。
ならば、少し魔法をかけてあげて、作品を「必要なモノ」にしてあげればいい。
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