浪速鉄工「魔法の耳かき」は何がスゴイのか 鍛造品会社が製造するチタン製耳かきの実力

✎ 1〜 ✎ 25 ✎ 26 ✎ 27 ✎ 最新
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
鍛造品メーカーが耳かきを発売した理由とは?(写真 :evac / PIXTA)

その会社は、町工場のイメージで訪問すると、事務所が明るくてきれいなのに驚きます。制服もおしゃれです。会社は、大阪市港区の浪速鉄工。社名自体は、実に大阪らしいですな。

目立ってナンボのモノづくり

この連載の一覧はこちら

創業は1949年、従業員40名の鍛造品メーカーです。重いものを吊り上げる金具「アイボルト(頭部にリングのついたボルト)」が主力製品です。お近くの工場にあるアイボルトをよく見ると、「NC」の2文字が書かれていることがあるかもしれません。「Naniwa Company」の頭文字です。この分野で、国内販売トップシェアを誇っています。でも長引く不況から、業績が伸び悩んでいました。

そんな中、会社を任されたのが6代目の堀川忠彦社長。固いイメージの会社にオシャレを取り入れました。

浪速鉄工はかつて、ヨコ吊りのニーズに応えた特許商品「マルチアイボルト」を開発。その技術力で、安全対策上タテ吊りしかできなかったアイボルトに新機能を持たせました。でも従来の広宣活動では、あまり注目されません。

そこで、展示会場に積極的に出店。ブースが小さくても目立つように、女性コンパニオンを立たせました。自動車や家電関連では当たり前ですが、鉄の業界では珍しく、大いに注目を集めたそうです。

次ページ「東海道五十三次」の絵を模したカタログを作った
関連記事
トピックボードAD
ビジネスの人気記事