「富裕度」は浦安と武蔵野が5連覇 部門別「住みよさランキング2013」(下)

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「住居水準充実度」で珠洲が4回連続首位

「住居水準充実度」では珠洲市(石川)が4回連続でトップとなった。このカテゴリーは、今回は採用指標の更新がなく昨年と同じデータでの評価のため、順位の変動がなかった。

このカテゴリーのトップ10は、北陸や東北地方の特に山間部や半島部などに位置する、どちらかというと過疎化の進んでいる地域の都市で占められている。その理由として、これらの都市(地域)では基幹産業の農林水産業に何世代にもわたり従事してきており、代々の持ち家に住む世帯が多いこと、それに伴い全国平均と比べ3世代同居の比率が高いこと、また地域内での相互互助関係が強く、冠婚葬祭などの際に多くの人を自宅に招くといった地域特性があることなどにより、大きな作りの家が多いためと考えられる。

■都市データパック

「住みよさランキング」でおなじみ、全国47都道府県の市・区ハンドブック。
豊富な社会・経済データと独自調査による多彩な地域情報で全国812市区を多面的に紹介。豊富な統計データもさらに充実。

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加藤 千明 ファイナンシャル・プランナー、「アメリカ企業リサーチラボ」運営

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かとう ちあき / Chiaki Kato

大手証券会社勤務の後、1993年7月、東洋経済新報社に入社。主に統計指標をベースとした刊行物を担当する一方、電機・化学業界担当記者としてITバブルの全盛期と終焉を経験。その後は、マクロ、マーケットおよび地域動向を主戦場に、データをもとにした分析、執筆などを行う。2005年より『東洋経済 統計月報』編集長、2010年より『都市データパック』編集長。『米国会社四季報』編集部を経て、2021年2月に退社。現在はファイナンシャル・プランナーとして活動するかたわら、アメリカ企業の決算情報を中心にSNSで発信。

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