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狙いはニセコ?「北海道中央バス」に物言う株主が襲来…親子会社間のガバナンスを問題視"中央バスの天皇"はどう動く

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北海道中央バスは道内の交通インフラを担ってきた。不動産も多数保有する(写真:編集部撮影)

運行する路線は計5067キロ。北海道最大のバス事業者で、札幌証券取引所に単独上場している北海道中央バスが揺れている。

保有比率わずか1.7%超の個人株主が「北海道中央バスは、公平な株主自治が機能しない状況に陥っている」として、ガバナンス改善を求める株主提案を行ったのだ。地方のバス会社といえども、アクティビストと無縁ではいられない。

6月開催の株主総会で株主提案を行うのは、子ども服のセレクトショップ、ストンプ・スタンプを経営する成宮一雄氏。子ども服大手のナルミヤ・インターナショナル元取締役で、社長だった父・雄三氏の後継と目されたが2006年に退任。その後にスタンプ社を起業した。

やるべき投資がされていない

趣味のウィンタースポーツのため北海道ニセコ町に住居を構えた成宮氏は、北海道中央バスグループが所有・運営する「ニセコアンヌプリ国際スキー場」が周辺のスキー場と比べ、著しく開発が遅れていることに気がついた。同社の有価証券報告書によれば、136.8万㎡のこのスキー場の簿価はわずか5億6000万円あまり。巨額の含み益が眠っている可能性が高い。

今や世界的リゾートとなったニセコには、外資系マネーが大量に流入してインバウンド客でにぎわう。そんな中、1972年開設のニセコアンヌプリ国際スキー場は、ニセコ町のスキー場開発では古参組。設備はメンテナンスしているものの“昭和レトロ感”が漂う。

最古参で61年開設のスキー場「ニセコ東急 グラン・ヒラフ」は、100億円超を投資して最新鋭リフトやレストランなどのリニューアルを進めている最中だ。

「やるべき投資がされていない。一緒にできる事業が何かあると考え、24年12月から北海道中央バスの株を買い進めた」という成宮氏。25年6月には株主総会に出席し、当時0.3倍程度だったPBR(株価純資産倍率)を向上させるよう訴えた。しかし会社側はとりあわず、出席した古参株主からは「場違いな質問だ」と、怒声を浴びせられる始末だったという。

北海道中央バスに対する「株主提案特設サイト」を開設し、情報発信を行っている(画像:成宮一雄氏のホームページより)
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