【医師が解説】「疲れやすい」「よく風邪をひく」の原因は〈細胞のエラー〉にあった――"隠れ不調"を防ぐ食事の摂り方

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疲れやすい、風邪を引きやすい……そんな不調の原因は必須栄養素不足かもしれません(写真:mits/PIXTA)

筆者は血液専門医として、日々多くの患者さんの血液データと向き合っています。

血液検査といえば、定期的な健康診断などで調べる赤血球や白血球、肝機能や腎機能、コレステロール値などが代表的ですね。ですが、これら検査の数値がすべて「基準値内」であっても、抜けない疲労感、傷の治りの遅さ、原因不明の意欲低下に悩む方は少なくありません。

こうした「数値に現れない不調」の背後で、大きな役割を果たしているのが、亜鉛や鉄、カリウム、カルシウムをはじめとする微量元素です。

体の潤滑油となる存在

私たちの体を自動車に例えるなら、タンパク質や脂質・炭水化物の三大栄養素はそれぞれ鉄(ボディ)や燃料に当たります。しかし、どれほど精密な部品が作られ、良質な燃料があっても、潤滑油やブレーキ液などが欠けていれば、車は能力を発揮できません。

微量元素とは、このような大切だけど目立たない存在といえるのです。

とくに30〜50代の働き盛りにとって、微量元素の不足は自覚症状を伴わない「隠れ欠乏」として忍び寄ります。このかすかな欠乏が、10~20年後の深刻な病気や代謝異常の引き金になりうる――それが血液専門医として筆者が最も危惧していることです。

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