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海上自衛隊は「お呼びでない」ホルムズ海峡の機雷掃海問題、日本の掃海技術は世界トップではない

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1991年6月、クウェート沖で機雷処理を行う海上自衛隊(写真:時事)

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果たして、中東・ホルムズ海峡に海上自衛隊の掃海部隊は派遣されるだろうか。日本政府はその検討を進めている。また湾岸戦争(1990年)の戦後に派遣された実績もあり「今回も日本が担うべきだ」との見方も国内では広がりつつある。

しかし、この議論は誤っている可能性が高い。「日本掃海部隊は世界一である」「戦後の掃海では日本の参加が求められる」といった間違った前提に立った結論だからだ。

そもそも、世界的にみると日本の出る幕ではない。少なくとも、現時点では先進国が支援する必要はない。機雷処分もイランが実施する見込みである。そのうえで、仮に支援が必要となっても、それは世界一の掃海技術をもつイギリス海軍となるからだ。

今回の機雷処分は容易だ

では、なぜホルムズ掃海への派遣はないと言えるのか。第1に、今回の機雷処分は難しい作業とはならないからだ。現地の海軍でも対応できる。そのため日本が出ていく事態は考えにくい。

これは機雷の性質から判断できる。ホルムズ海峡は水深60メートル以上と、それなりに深い。そのため発見も処分も容易な「繋維式」機雷が使用される。海底の錘からケーブルに繋がれて一定の水深を維持する形式だ。例えば、水中にアドバルーンをあげるようなイメージになる。

処理に厄介な「沈底式」の機雷は出てこない。こちらは海底に落とすだけの機雷だが、海底地形に紛れた場合には発見は困難であり、処分も繋維式よりも難しい。過去、第2次世界大戦やベトナム戦争、湾岸戦争でも処分が問題となった。

また、沈底式機雷は深すぎて使えない。沈底式は海底水深50メートルに近づくと威力が弱くなる。爆発威力が拡散して海面の艦船に危害を与えられない。ホルムズ海峡の航路帯は一番浅い場所で62メートル、深いところは93メートルもあるため、破壊効果は、ほぼない。

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