住みたい街トップは、なぜ吉祥寺なのか

住みたい街トップは、なぜ吉祥寺なのか

吉祥寺(東京都武蔵野市)は「住んでみたい街」の筆頭に挙げられる。

大手不動産会社8社が首都圏のマンション購入意向者に聞いたところ、2年連続でトップとなった。駅から数分のところに井の頭公園を擁するなど「公園・自然が多い」ことや、JR中央線と京王井の頭線のターミナル駅であることから「交通の便がよく」「商業施設や飲食店が充実」していることなどが理由として挙げられる。他の同様の調査を見ても、1位吉祥寺、2位自由が丘(東京都目黒区)がほぼ定席となっている。

絶大なブランド力の背景

吉祥寺のブランド力を見るうえで興味深いデータがある。マンション関連情報を提供する東京カンテイが分譲マンションの名称に「吉祥寺」という地名がついている物件を調べたところ、全167件中吉祥寺のある武蔵野市内以外に所在するマンションが41棟・25%と、4件に1件の割合であったのだ。

三鷹市、練馬区のほか、隣接してもいない世田谷区内にも吉祥寺の名を冠したマンションがあった。同様に、隣の三鷹市以外で「三鷹」の名のつくマンションは9%にすぎず、「吉祥寺」のブランド力の絶大さを物語っている。

この吉祥寺(または武蔵野市)ブランドはどこから来るのだろうか。各経済指標からもその魅力の一端がうかがえる。武蔵野市の人口1人当たりの小売業年間販売額と同・病院・診療所数はいずれも全国トップなど、利便性に関する指標は極めて高水準。さらに、住宅地地価がトップ、納税者1人当たりの所得が全国2位など富裕度もトップクラスである(対象はいずれも東京23区を除く、東洋経済調べ)。

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