2027年春に卒業予定の大学生の就職活動が本格化している。人手不足を背景に企業の採用意欲は引き続き高水準で、優秀な人材を確保するための競争は一段と激しさを増している。インターンシップを含めた就活の早期化も進んでおり、学生と企業の接点は会社説明会の解禁前から広がっている。
加えて、生成AIの普及などで仕事の中身や必要なスキルが変わる中、学生の企業選びでも、どんな成長領域に関われるかがこれまで以上に重要になってきた。
そのような状況で学生が興味を持っている会社はどこなのか。「総合版」の人気ランキングに続いて、今回は業界別の人気企業ランキングを紹介する。
調査対象者は、就職サイト「ブンナビ」に登録する現在就活中(2027年春卒業予定)の大学生や大学院生。調査期間は2025年10月1日から2026年3月15日までで、回答者は1万9071人、総得票数は5万9745票だった。
業界別の上位企業をランキング
商社では伊藤忠商事が1位。2位は丸紅、3位は住友商事、4位は三菱商事、5位は三井物産と、総合商社大手が上位を占めた。グローバルに活躍できる事業領域の広さや待遇面への期待に加え、脱炭素やDXなど新しい成長領域に関われるイメージも、学生の関心を集めているようだ。
金融業界では大和証券グループがトップ。2位は日本生命保険、3位はSMBC日興証券、4位は第一生命保険、5位は三井住友信託銀行だった。景気や物価の先行き不透明感が残る中でも、安定性や専門性、制度面の充実を備えた大手金融機関への人気は根強い。
マスコミは博報堂が1位。2位は集英社、3位は読売新聞社、4位はソニーミュージックグループ、5位は東宝と続いた。出版、音楽、映像、広告と、コンテンツや情報発信に関わる幅広い企業が上位に並んでいる。
自動車・機械・電気機器では本田技研工業が首位。2位はソニー、3位はパナソニック グループ、4位はトヨタ自動車、5位はセイコーエプソンだった。ものづくりの最前線を担う企業や、技術力で世界的に知られる企業への関心は引き続き高い。
その他の業界でも、各分野を代表する企業が上位に並ぶ結果となった。就活の早期化が進む中で、知名度や待遇だけでなく、学生が仕事の中身を具体的にイメージできるかどうか、さらにAIの進化など変化の大きい時代にどんな経験を積めるかも、人気を左右する重要な要素になっていきそうだ。


















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