「安心度」「利便度」で野々市(石川)が2冠 部門別「住みよさランキング2013」(上)

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金沢工業大学も立地する野々市市が2部門で首位となった(撮影:尾形文繁)

カテゴリー別で見ると、まず「安心度」では昨年5位の野々市市(石川)が1位を獲得。野々市市は金沢市の20%通勤圏に該当し、今回は構成する3指標のうち、「人口当たり病院・一般診療所病床数」で補正を行い金沢市の数値を採用したことから、同指標の順位が昨年の352位から109位に上昇したことが最大の要因だ。同市の人口構成は若い世代の比率が高く「15~49歳女性人口当たり出生数」では全国1位、高齢者人口当たりの介護施設定員数でも16位とトップクラスにあり、唯一全国平均レベルだった病床数の順位アップが大きく寄与した。

「安心度」トップ10に九州が8市

2位の由布市(大分)は昨年3位から順位を1つ上げた。病床数では27位、介護施設定員数でも10位と医療・介護両面のレベルはトップレベルにあるが、さらに出生数が昨年の119位から78位に上がったことで、部門全体の偏差値を押し上げる格好となった。3位の倉吉市(鳥取)も昨年の8位から順位を上げたが、こちらも出生数の順位上昇(272位→56位)が最大の要因だ。

昨年1位の西之表市(鹿児島)が4位に後退したが、こちらは逆に出生数の順位が下がったことが響いた。また昨年2位の糸満市(沖縄)が16位まで順位を下げているが、こちらは介護施設定員数の減少から同項目の順位が大きく下がった(35位→268位)ことが要因だ。

このカテゴリーでは、今回も上位10都市のうち8都市までを九州南部と沖縄の都市が占めている。奄美・沖縄地方を中心として、この地域は出生率が高く、「15~49歳女性人口当たり出生数」では全国トップクラスに位置していることが寄与している。またトップ30のうち近畿以西が26都市と圧倒的に西高東低。首都圏からは、病床数、介護施設定員数の両方で全国トップクラスの青梅市(東京)が21位にランクインした。

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