「安心度」「利便度」で野々市(石川)が2冠 部門別「住みよさランキング2013」(上)

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「利便度」上位は不動、大都市近接型強い

「利便度」は野々市市(石川)が昨年に引き続き1位となった。野々市市は金沢市の南部に隣接、金沢市中心部から一体となった市街地が市域全体に形成されている典型的なベッドタウン。市内を国道8号線金沢バイパスと金沢市中心部に直結する国道157号線が貫いており、金沢市中心部からも周辺部からも自動車による交通のアクセスはよく、特に国道8号線バイパス沿いの御経塚・二日市・三日市地区には、「イオン御経塚ショッピングセンター」をはじめ大型の家電量販店やホームセンターなどが建ち並んでいる。そのため、人口当たりの小売業年間販売額、人口当たりの大型小売店店舗面積がいずれも全国トップクラスにある。

このカテゴリーは、上位8位までの顔ぶれが昨年と同じで、野々市市のほか、4位の中央市(山梨)や5位の本巣市(岐阜)などは、県庁所在地や人口の多い都市に近接し、郊外型の大型ショッピングセンターなどが立地しているという共通点を持つ。

これに対し、2位の新宮市(和歌山)は紀伊半島の南部に位置し、和歌山市のほか隣接する三重県・奈良県の中心部からも大きく離れており、紀伊半島先端地域や三重県南部を含む熊野地方の中心都市としての性格を持つ。周辺市町村には大きな商業施設が少なく、周辺地域の商業集積を担っているという点でベッドタウンとは性格が異なる。また6位の武蔵野市(東京)は、吉祥寺駅を中心としたエリアにデパートや大型専門店が立ち並ぶ都心型の商業集積の代表格である。

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加藤 千明 ファイナンシャル・プランナー、「アメリカ企業リサーチラボ」運営

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かとう ちあき / Chiaki Kato

大手証券会社勤務の後、1993年7月、東洋経済新報社に入社。主に統計指標をベースとした刊行物を担当する一方、電機・化学業界担当記者としてITバブルの全盛期と終焉を経験。その後は、マクロ、マーケットおよび地域動向を主戦場に、データをもとにした分析、執筆などを行う。2005年より『東洋経済 統計月報』編集長、2010年より『都市データパック』編集長。『米国会社四季報』編集部を経て、2021年2月に退社。現在はファイナンシャル・プランナーとして活動するかたわら、アメリカ企業の決算情報を中心にSNSで発信。

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