集中力が続く人と続かない人の決定的な差

あなたには悪い「兆候」が出ていませんか

私は、こうしたADTの問題に悩む人たちに、実用的なヒントの提案や、それぞれの人の心理状態にもとづいたアドバイスを行ってきました。そして、彼らが自ら「集中力低下」と戦ううえで不可欠な要素を「5つの基本プラン」としてまとめました。それは、「エネルギー」「感情」「エンゲージメント」「仕組み」「コントロール」の5つです。

集中力をコントロールするための「5つの基本プラン」

①エネルギー

人間は、エネルギーがたっぷりなければ集中できない生き物です。中でも脳へのエネルギー供給量が少なくなると、たちまち集中力は衰えだします。ところが、ほとんどの人は、エネルギーが無限にあるかのように考えて、この根本的な必要性を無視したままどうでもいいような仕事に大きなエネルギーを浪費します。自分のエネルギーを賢く投資して、エネルギーがいつも十分に満たされているようにすることは、自動車のガソリンを満タンにしておくのと同じように、基本かつ必須の要素なのです。

②感情

感情は、自分の能力を発揮するうえでもっとも重要な“発火スイッチ”です。感情の状態こそが、集中力の質につながり、日々のパフォーマンスや成果につながるのです。たとえば、不安に満ちた職場環境で働いていたら、あなたの能力は必ず悪影響を受けます。一方、お互いに信頼し合い、安心できる組織で働いていたとしたら、あなたは最高の能力を発揮できます。自分の感情的な“発火スイッチ”をよりよく把握することで、集中力低下につながる否定的な感情の状態を避けつつ、集中するのに適した状態を保てるようになります。

③エンゲージメント

高い集中力を発揮するためには、その物事に対して興味とやる気を抱いていなければなりません。興味とやる気にあふれた状態を私は「エンゲージメント」と呼んでいます。好きなこと、得意なこと、おカネを払ってもらえること、という3つの領域が重なり合う「スイートスポット」で働いているとき、エンゲージメントが訪れます。また、そこに「目新しさ」という要素が加わることで、退屈することなく創造性と集中力を発揮しつづけることができます。

④仕組み

仕組みとは、あなたが自分の1日を形作る方法です。そのように時間を費やすか、どこに境界線を引くか、どのルールに従うか、誰に手伝ってもらうか、いつ休憩を取るか、どんな優先順位で取り組むか、どのように決定するか……これらの要素は、すべて安定した集中力を維持するうえで欠かせない仕組みです。行動パターンに仕組みを作ることで、同時にたくさんの物事に注意を引っ張られることなく、自分の本当にやりたいことに力を注げるようになります。

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