ガガ様も惚れた、パークハイアットの真摯

変わらないのに新しい? 記者が見た独特の世界観

グランドハイアットとの決定的な違い

この独特のグリーンの内装も、家具も、約20年前の創業当時からあまり変えていない。ベッド上のファブリックは「これでもか」と”盛る”より、上質かつシンプルな白で勝負する

――それにしても、パークハイアットは簡単には「変えない」のですね。六本木のグランドハイアット東京が「日々革新」をうたい、ディスコイベントなど斬新なサービスを続々と投入するのとは対照的です。全世界的にパークとグランドはそういう差がある、と理解していいのでしょうか。

変化しないとは言っていません。Revolution(革命)でなく Evolution(進化)です。あなたの質問は非常に興味深い。非常に顕著な両者の違いを言い当てている。パークハイアットは、お客様の心地よさのためにある、いわば聖域のようなもの。一方、グランドハイアットは躍動感のあるホテルです。だから毎日イノベーションが必要なのでしょう。

われわれも決して94年にとどまっているわけではない。モダンな方向性をしっかりと押さえながら、進化していく。顧客は、「毎日が驚き」であることやスピード感があることを、パークハイアットに求めていない。海外からシェフを招いて行うプロモーションや新商品は100%正真正銘で、その時期ごとに適切です。気持ちを込めて、お客様に提案しています。

両ホテルのロビーに座っていれば、どちらがいい悪いでなく、まったく異なる雰囲気を感じるはずです。お客様の動くペースや、お客様から期待されるものは明らかに違います。

国内外を問わず、話題性だけのために、フェイスブックに新しい記事を載せるなど、ひたすら新しいことを追求するようなホテルもあるでしょう。われわれはいろいろと調査をして、本当にお客様のためになることなのか、本当に興味深いことなのか、をよくよく考えてから、いろいろなことを導入しています。

先日もニューヨークバーでプロモーションをしましたが、新しいミクソロジスト(バーテンダー)を招聘して、新しい料理を提案しました。これも、ただ格好いいからやるというのではありません。

子どものためのプログラムについても同じです。客室にアメニティとしておもちゃを置いたり、チョコやキャンディを置いたりというのは、どこのホテルでもやっているでしょう。でもパークハイアットは、その一歩先を行っています。テーブルの角を丸めたり、安全面にも配慮しています。お客様がサービスとして求めることと、ホテルが提供できることのギャップを埋めることが大切なのです。

次ページレディ・ガガが歌った夜
ライフの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 今さら聞けない競馬のキホン
  • 内田衛の日々是投資
  • 競馬好きエコノミストの市場深読み劇場
  • 若者のための経済学
トレンドライブラリーAD
  • コメント
  • facebook
0/400

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
CSR企業ランキング2019<br>信頼される会社は?

CSR(企業の社会的責任)と財務の両データで作成する東洋経済版CSR企業ランキング。13回目となる今回はNTTドコモが2年連続、3回目のトップに。SDGs(持続可能な開発目標)など社会課題の解決で順位を上げた企業が目立った。