ガガ様も惚れた、パークハイアットの真摯

変わらないのに新しい? 記者が見た独特の世界観

もともと考え抜かれてデザインされているので、ホテル内のどのエリアも大きな変更を加える必要がない。改修といえば、たとえばテレビがブラウン管からプラズマスクリーンになったので、それに合わせてボードを作り直したり、WiFi対応をするなど、ちょっとしたものばかりです。

トーキョースイートでインタビューに応じるフィリップ・ルデサー総支配人。広々とした部屋だが、がらんどうではないのが珍しい

――なるほど。このインタビューをしている「トーキョースイート
」という部屋は、2007年の改修時に導入された新しい部屋だということですが、ここも「斬新」さが強調されているというよりは、ほかの施設となじんでいる感じがします。

ここはモーフォード氏の最近のデザインで、ホテル内の他の施設より現代的なテイストがあるものの、なお連続性が感じられ、よく調和しています。彼は、このスイートルームにあるすべての書籍まで自分で選んでいます。それだけではなく、一冊一冊の書籍の配置までを自分で決めており、それをわれわれが忠実に守っているのです。

ひとつ思い出しましたが、数カ月前にニューヨークから来た旅行代理店の女性と話をしました。彼女はホテルを歩いて一言、「なんて新鮮なんだろう。ベージュやブラウンでなく、全体の色調がグリーンであるのがすごくいい。壁紙も含めて、勇気のある色調の使い方。たいていのホテルがベージュやブラウンなど似たような配色をしているのに」と感心していました。

――確かに、このグリーンは珍しいですね。ところで、総支配人はこの部屋が好きでよくいらっしゃるとお聞きしたのですが、どこがお気に入りなのでしょうか。

多くのホテルのあまたのスイートルームは、だだっ広いだけであることが多いと思います。まるで面積の広さを競っているかのような。ですが、モルフォード氏は、部屋に個性を持たせた。誰かの居宅のような心地よさがある。部屋が広くて声が反響してしまうような、からっぽの魂のない部屋ではない。そこがいいのです。

――海外のパークハイアットも緑色が基調なのですか?

いえ、それぞれ違います。ホテルの場所により、別々のデザイナーが選ばれ、その立地や文化に合ったデザインをします。アートワーク、デザイン、配色は、基本的にすべてのパークハイアットで異なっています。パリのパークハイアットのロビーは鮮やかなピンクのカーペットが敷いてありますが、そこはそれでしっくりきています。

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