ガガ様も惚れた、パークハイアットの真摯 変わらないのに新しい? 記者が見た独特の世界観

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われわれは“気取った外資”ではない

――顧客は、日本人と外国人が半々だとうかがっています。新しい外資系ホテルでは、そこまで日本人客が多いという話は聞きません。つまり、日本人はこのホテルが好きなのだと思います。それは何が要因だと思いますか?

個人的に思うのは、コラボレーションということでしょうか。われわれは外資としてここにやってきて、「これがわれわれのやり方だ。以上」と押しつけたわけではない。地元の文化や習慣との共同作業です。デザインも、見るからに日本的なわけではないですけれど、それを彷彿とさせるアイテムが生かされています。

決してフェイクではない。外国人が無理に日本式のホテルを作ろうとしたわけではない。同様に、日本人が外国ホテルを作ろうとしたわけでもない。全員がベストアイデアを持ち寄った。だからデザインに関しても、出来上がった最終形は非常にリアルなものだと思います。そして正真正銘のもの、心を込めたものです。外国の習慣や文化のベストが、日本の習慣や文化のベストと交わったのです。

おそらく日本人のお客様には、その正真正銘さを感じ取っていただけたのだと思います。日本食のすばらしいレストラン「梢」もあります。こうしたことが、日本人客を引き付ける。20年来のシェフもいますよ。

レディー・ガガで、ユーチューブ再生9万回!

――ビリー・ジョエルがここを大好きだとか、いろいろな「伝説」を耳にします。有名人もたくさんいらっしゃるでしょう。決して暴露趣味ではないですが、面白い体験談があったら、ぜひ教えていただけないでしょうか。

私は過去、1996年ごろにも3年間、ここで働いていました。当時から芸能人の方も数多くいらっしゃいましたが、90年代半ばの当時は最初のITバブルの時期で、あるジャーナリストの方が「孫正義氏がビル・ゲイツ氏とパークハイアットでコーヒーを飲んでいた。次は何が起きるのか」と言って記事を書かれていた。こうした事例は枚挙にいとまがないですね。

プライベートで来ていたレディ・ガガが、レストラン・ニューヨークグリルそばのバーで歌いだすというハプニングも

多くの方々が「お忍び」で来られるので、そのエピソードをお話しすることはできませんが、ひとつプライベートでない話があります。ご本人が公にしているからですが、ある晩、レディー・ガガさんがニューヨークバーへ来て、「1曲歌ってもいい?」と聞いてこられました。

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