福島原発、「燃料取り出し」いつ始まる?

〈現地ルポ〉廃炉への遠い道のり(下)

東京電力が6月11日、報道陣に福島第一原子力発電所の現場を公開した。報道陣への公開は今年3月以来となる。その取材内容をレポートする。

※「〈現地ルポ〉廃炉への遠い道のり(上)」はこちら

地下貯水槽も地上タンクも汚染水漏れで不安だらけ

4月には地下貯水槽で汚染水漏れが発覚した福島第一原発。汚染水の移送先のひとつとなった新設の地上タンク(G6タンク)も見えた。

地下貯水槽は、地上タンクが設置できない送電線下の土地を活用して施工された汚染水貯留施設であり、敷地内に7カ所(全容量5.8万トン)ある。

しかし、4月5日に2号貯水槽で漏洩が発覚。その後、1号、3号でも漏洩を確認。東電は地下貯水槽の使用をやめ、すべての汚染水を地上タンクに移すことを決め、4月16日から移送を続けている。すでに低濃度汚染水が入った4号の0.3万トン(7月上旬移送完了予定)を除くすべて汚染水(2.4万トン)の移送が終わっている。

漏洩した汚染水の量について東電は当初、2号貯水槽から最大120トンと推定していた。ただその後、水位計の不具合が見つかり、別の方法で再計算した結果、1~3号の総計で20~30リットルにとどまると修正。ただ、漏れた事実に変わりはなく、原因もいぜん不明。貯水槽を再利用できるメドは立っていない。

汚染水漏れに関しては地上タンクでも発生している。最近6月5日には、地下貯水槽の移送先であるG6タンクで3~4秒に1滴程度の水漏れが見つかった。タンクは鋼鉄製の板をボルトで組み合わせた円筒形で、つなぎ目部分から漏れていた。貯水量を減らして漏れは止まり、漏れた水も回収したというが、原因はまだ調査中。施工時間を短くするため、溶接ではなく、ゴム製パッキンをはさんでボルトでつなげており、パッキンの耐用期間は5年程度といわれる。

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