ダイエット失敗は、"シロクマ理論"のせい?

9割の人が失敗する原因と、成功へのアプローチ

ここまでは、ダイエットだけの視点で「なぜやせるのは難しいのか」を説明してきたが、もうひとつ重要なことがある。これはビジネスにも通じる教訓だが、多くのダイエッターは減量に励んでいる間に「本質」を見失っているのだ。

体重が減れば、ダイエット成功?

ダイエットに挑戦する人のほとんどは、「スリムでカッコよく(美しく)なって、健康的なカラダをずっとキープしたい」と思って、スタートを切るはずだ。しかし、目指すべき方向から少しずつズレが生じてしまうことがある。

ダイエットもビジネスと同じで、「本質」を見失うと、本当の「成功」はやってこない。多くの人が体重という「数値」だけを追いかけてしまいがちなのだ。

たとえば、「食べるのを我慢する」ことで、体重を落とす人がいるが、それは最も“危険”なダイエット方法だ。極端な食事制限をすれば、体重は落ちるが、同時に筋肉量もガクンと減ってしまう。そうなると、一見スリムになっても、メリハリのあるカラダとは懸け離れていく。それどころか、筋肉量が減ったことで、基礎代謝量も少なくなり、以前よりも太りやすいカラダになってしまうのだ。こんなダイエットが、デフレスパイラルを生み出し、そこから抜け出すことが難しくなる。

運動をするにしても、6~7月はTシャツと短パンでも大量の汗をかくのに、サウナスーツのようなウエアを着こんで歩いている人がいる。「汗をかく」ことが目的なら、それでもいいが、「ダイエット」を目的にしているならばナンセンスだ。

おそらくボクサーの減量するイメージが刷り込まれているのだろう。彼らは指定された日までに体重を契約リミットまで落とさないといけない。体内の水分を絞りだすのは、順調に体重を落とすことができなかったボクサーの最終手段だ。

水分不足に陥ると、血液はドロドロになり、肌はカサカサになる。また、必要以上に汗をかくことでカルシウムが体外に出てしまい、貧血になりやすくなる。「数値」だけを追いかけると、健康とはほど遠いカラダになってしまう危険性があるのだ。

もうおわかりだと思うが、「体重」は目安にすぎない。理想的なダイエットは体重を減らすことではなく、筋肉量を落とさずに、体脂肪を燃焼させることだ。バランスのよい食事と運動がダイエットの王道で、もう少し具体的にいうと、“シロクマ”が出ない程度の食事制限と、ランニングなどの有酸素運動、それと筋トレ。この3点セットをお勧めしたい。

次ページ鍵を握る、ランニングと”ビッグスリー”
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