これが最高水準の仕事をする最強のヒントだ!

直伝!ムーギー・キム氏講演リポート

「問題は自分がどんなコミュニティにいるのか。結局、人はそこで一番の影響を受けてしまいます。私はとくに、働いてきたプライベートエクイティ業界での同僚や、留学先のINSEADの学生や教授から刺激を受けました。世界中から資金を集め、世界中のタレントと協業し、世界中の投資機会を追求することが当たり前のマインドセットだったからです」

こうした新しい視野を広げるには情報にも敏感になることが必要だ。そのため、日本のメディアだけでなく、英語圏や中国圏のニュースを見るなどして、情報源を多様化する必要もあるという。

「その意味で、私は自称“グローバルウォーク”というものをやっています。毎朝、ウォーキングをしながら、米、韓、中と3カ国の言語で各30分ずつ、ニュースを聞いているのです。聞くだけで日本と異なる視点を得ることができますし、何が日本固有の問題で、何が世界共通の潮流なのかもわかります」

自分で選んだ分野で最高の仕事を

実は、ムーギー氏は「グローバルエリート」という言葉はあまり好きではないという。別にローカルでもいい。結局、自分で選んだ分野で最高の仕事をすればいい。

「連載名が“グローバルエリートは見た!”だったので、その後も引き続き”グローバルエリート“と紹介されて恥ずかしい限りですが、当然のことながら、必ずしもみんながグローバルエリートを目指す必要はありません。ドメスティックでもハッピーな人はたくさんいます。結局は選択の問題なのです。自分がやりたいことで成功する。それが一番だと思います」

どんなことを始めるにも遅いということはない。実際、ムーギー氏の周りにも、60代で外交官を退官して医師免許の取得をした人や、定年退職後に起業した人がたくさんいるという。会社をリタイアした団塊の世代でも、やる気さえあれば、いつでもチャレンジできる。いかに生きるかは、あくまで個人の自由な選択なのだ。

「社会が決めた、“常識的な生き方”に惑わされないほうがいい。世の中にはいろんな人がいます。私が一番尊敬する人は、それがどんな職業であれ、自分が選んだ分野で最高水準の仕事をする人です。

ほかの人より自分がこだわれる、本当にやりたい仕事を見つけて周囲の期待を一つひとつ超え続けることで、いつか自分らしい“最強の働き方”ができるようになるのだと思います」

(プロフィール)
ムーギー・キム
1977年生まれ、慶應義塾大学総合政策学部卒業。INSEADにてMBA取得。大学卒業後、外資系金融機関の投資銀行部門にて、日本企業の上場および資金調達に従事。その後、大手グローバル・コンサルティングファーム企業で戦略立案を担当し、韓国・欧州・北欧・米国ほか、多くの国際的なコンサルティングプロジェクトに参画。2005年より外資系資産運用会社にてバイサイドアナリストとして株式調査業務を担当したのち、香港に移住してプライベート・エクイティ・ファンドへの投資業務に従事。現在はシンガポールで世界中に広がるINSEAD卒業生のスタートアップに投資するベンチャーファンド“INSEADERS VC”の運営に携わっている。英語、中国語、韓国語、日本語を操る。

 

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