世界に通用する「本当の武器」が必要だ

あなたの大事な能力を磨くために

2015年7月14日、アカデミーヒルズにて第8回東洋経済スタートアップセミナー(トーマツベンチャーサポート共催)が行われた。今回のテーマは「世界で通用する“本当の武器”とは何か」。講師は、インテカー社長で内閣府本府参与を務める齋藤ウィリアム浩幸氏だ。アメリカ生まれの齋藤氏は、現在ベンチャーキャピタリストとして主に活動しているが、もともとは起業家であり、アメリカで何度も失敗を繰り返し、成功を勝ち取った経験をもつ。今も日米を往復しつつ、世界の新しいビジネスの潮流を敏感に感じとる日々を送る。そんな齋藤氏は今回、私たちビジネスパーソンが世界と戦うための、どのような“武器”を教えてくれるのだろうか。

挑戦しないことこそ、失敗である

「人は失敗することを恐れます。ですから、失敗しないように挑戦を避けて通ります。しかし、人生という大きな視点から見れば、どうでしょうか。もしかしたら、挑戦しないことこそが、失敗につながると考えたことはあるでしょうか」

そう熱く語るのは、アメリカ生まれの齋藤ウィリアム浩幸氏。UCLAの医学部在学中にビジネスを立ち上げたベンチャー起業家だ。

「ビジネスを始めたのは、10代の頃。日本企業との付き合いが始まり、いろいろな支援を受け、その結果成功できました。会社売却後、これからの身の振り方を考えた際に、その恩返しをしたいと考えたのです。日本で多くの人たちに、ビジネスのサポートをしたいと思っています」

齋藤氏が今、最も力を入れていることは、「アントレプレナーを支援する」ことだ。その視点で、日本を見ると、少なくない問題点があるという。

「いろいろな課題があると考えていますが、中でも最大の問題は教育です。たとえば、日本の大学生に接して感じるのは、彼らがデータや情報を暗記する気持ちが強過ぎることです。データや情報はインターネットで検索すれば、済むこと。教育では、Whatではなく、Whyを大切にしなければなりません。いわば、質問する力をつけるということです。情報はパソコンで充分。むしろ、経験や知恵を養うことこそが、教育なのです」

その意味で、大事なことは、「自分で考え、アウトプットする力を磨くこと」だという。では、そのために私たちは何をすべきなのか。

「一つは、ボランティアです。すなわち、“助けを与える力”を身に付けることです。それと同時に、自分が困ったときに“助けを求める力”も必要になってきます。これこそ、起業家に必要なことです。

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