民間出身初の女性校長になった、剛腕マザー リクルートのトップ営業、会社社長、そしてどん底も経験

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こうした地道な活動の結果、明らかに授業の質は向上したと言う。

地道な努力で、クレームも激減

もちろん、どの組織も改革に反発する「守旧派」はいる。しかし、そんなことは最初から覚悟のうえ。平川さんは、「想定内」だとへこたれる様子はない。

「そもそも、学校教育は教師という人間がやるもので、ロボットがやるのではないのですから、属人的で当たり前。先生が変わればやり方が変わって当たり前なのです。私は、たとえ、多方面からたたかれても、生徒のためになると思ったことはやり続けます」

この筋金入りのど根性が認められてか、最近は、先生たちとの連携、協力体制が整いつつある。

「ピンチに立たされたとき、先生たちが一致団結して、『一緒に頑張りましょう』と言ってくれて、いちばん力になってくれたんです」

保護者や地域に対しても、平川さんお手製の学校だより『市ヶ尾中Times』を月1回配り、「なぜ教員を目指したのか?」といった、担任の先生の情報や、体験学習の報告を載せ、まめな発信をするようにした。

結局、保護者は学校から十分な情報が欲しいのだ。これにより、保護者からの「クレームががぜん減った」と言う。

とことんオープンマインドな平川さんは、生徒と校長の距離を縮めるため、校長室の前にいつでも生徒が校長宛の手紙を投函できるポストを置く。もちろん、匿名の投稿もありだ。

「誰々がいじめられているかもしれない、といった深刻な手紙から、『校長先生、シャンプーは何を使っているんですか?』みたいな気軽な手紙までいろいろ届きます。もちろん、記名の生徒には、全部に返事を出しますし、問題にはすぐ対応するように努力しています」

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