これは想像以上に周りに不快を与え、うわさ話のスクープネタとして、しばらくは持ち切りでしょう。そしていくら上司が島耕作ばりに魅力的な外見と仕事ぶりを持ち合わせていたとしても、このような疑惑が出てしまうと、一気にメンバーの不信をあおり職場の士気も乱れます。
先日も私の主宰する営業部女子課で「社内ワケありカップルの挙動」について聞いたところ、
「ケンカをしたらしく、2人とも社内で機嫌悪いですオーラを出しまくっている」
「職場の仕事仲間なのに、異性だからという理由でヤキモチを焼いている」
「女性社員が資料の入った袋を重そうに持って歩いていたら、上司が『オレが持つよ?』と、さりげなさゼロで助けている」
など、それって本当に隠しているつもり? という回答が数多くありました。まぁ、それでも隠そうとしているということは、「発覚したらかなりマズイ」と頭では理解しているからなのでしょう。けれど周りはとっくに挙動から感づいていて、やりにくいやら、余計な気も遣うやら、やれやれといった状況なのですけどね。
また、軽率な行動を取る前に上司として今一度確認していただきたいことは、「社員は財産である」ということ。自分のみならず、もしチームでそのような「マズイ」行為が横行しているとすれば、上司であるあなたがそれを察して「プライベートのことだから」と放任することなく、「チームのために」守るべき人を守るべきなのです。たとえそれがプライベートのことで立ち入ってはいけないことであっても、気まずいことが何かあって、その結果、優秀な女性部下を退職させてしまうのはもっと痛手です。
目指すところは「みんなが気持ちよく働ける職場」です。周囲をいらぬ緊張と疑惑でナーバスにさせないことが大切ですね。
ケチ上司の恐るべき実態…
さて気を取り直して、次は「ケチな(せこい)上司」です。観察対象の男性上司はこんな方です。
彼は某流通業で働く41歳の課長。昨今の不況で、会社の業績が低迷している中、10店舗をまとめながら、日々、営業店の店長、社員の皆と営業活動を行っているそうです。彼のモットーは「社員、皆、平等」、口癖は「文句があるなら偉くなってから言え」だそうです。
モットーが「社員、皆、平等」って、どんな行動指針よ!って感じですが、そのケチっぷりは想像できます。どうやらこの男性上司、今日は何人かの後輩たちと飲みに行っているようで、「ケチな(セコイ)上司」の真実を早速見てみましょう。あ、いました。今日は契約を取ってきた女性社員のお祝いのようで、皆さん楽しそうです。
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