原油価格の代表的な指標であるWTIの推移を見ると、2008年1月に初めて1バレルあたり100ドルを超え、同年7月には150ドル近くにまで高騰したことがありました。
原油が「超高騰」する時代は、もう来ない
しかし、もう二度と150ドルに迫るような場面は訪れないだろうと思われます。シェール革命によって、化石燃料の寿命は少なくとも400~500年延びたといわれる中で、世界の原油生産量はすでに頂点に達し、その後は減少に向かうという「ピークオイル論」は明確に否定されてしまったからです。
世界の人々が原油の枯渇を心配したピークオイル論の時代は、これまで何度かありました。第2次世界大戦以降では、オイルショックが起こった1970年代、原油が高騰した2005~2010年がこれに当たります。原油が枯渇するという根拠は、原油を発見・採掘する技術が限界に突き当たるという見解から来ています。
トピックボードAD
有料会員限定記事
マーケットの人気記事
無料会員登録はこちら
ログインはこちら