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政治・経済・投資 #中原圭介の2013年の世界経済を読む

原油1バレル=150ドル時代は2度と来ない シェール革命がもたらす、「ピークオイル論」の終焉

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  • 中原 圭介 経営コンサルタント、経済アナリスト
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加速度的に増える世界の原油埋蔵量

しかし現実に起きているのは、絶え間ない技術革新が世界の原油埋蔵量を急加速度的に増やし続けているということです。ピークオイル論の時代には、世界の原油埋蔵量は2兆バレルくらいで、そのうち1兆バレルをすでに人類が消費しているといわれていました。ところが、原油の価格が上昇し、採掘コストが高い海底油田などの非在来型オイルでも採算が合うようになると、推定埋蔵量は3兆バレルくらいに上方修正されたのです。

もちろん、この3兆バレルにシェールオイルは含まれていません。シェールオイルを含めた原油埋蔵量の推定はまだどこの研究機関からも出されていませんが、西シベリアのバジェノフだけで2兆バレルあるとされ、世界全体で見れば10兆バレルと試算されてもおかしくはないのです。より詳細な推定埋蔵量については、ロシアや中国、アルゼンチンなどのシェール開発が大きく進むにつれて明らかになってくるでしょう。

これからは、原油も天然ガスと同じようにシェール型を含む非在来型の比率が高まっていくのは間違いありません。ですから、原油が大幅に値上がりするということは考えられないでしょう。アメリカ国内ではすでに天然ガスと原油の価格が国外に比べて恒常的に安くなっています。長い目で見ると、世界的なシェール開発の進展に伴い、天然ガスと原油がともに世界中に大量供給されるようになり、アメリカ国外でもその価格が右肩下がりで推移していく可能性が高まっているのです。

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【ただし、リスクがなくなったわけではない】

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