グーグルが実践する「大企業病」を防ぐ秘訣

同社人事を担い続けて17年の古参幹部が語る

ステイシー・サリバン氏はグーグルで勤続17年。社員50人の時代から知る古参の1人だ(撮影:尾形文繁)

カフェテリアでは無料で健康的な料理が食べ放題、各フロアにある小さなキッチンではちょっとした料理も作れる。休憩スペースにはビリヤードや卓球台、滑り台まで備え、あちらこちらにあるソファやハンモックでは気分を変えてのんびり仕事ができる――。

米IT大手グーグルは社員に優しい、充実したオフィスを持つ企業の草分け的存在だ。誰もがうらやむような職場環境は、長年注目を集めてきた。ただ、IT業界ではオフィスの充実化はもはや当たり前になりつつある。ラリー・ペイジとサーゲイ・ブリンの2人が立ち上げたグーグルは、今や6万人を超える大企業になっている。イノベーションを起こし続けるには、先進的なオフィスだけでは不十分だ。

従業員有志のグループで社内文化を育てる

大企業病に陥ることを避けるために同社が重視するのが、「社内文化」だ。グーグルらしさとは何か、グーグルの社員はどのような考え方を持つべきなのか、世界中に浸透させるべく日々取り組んでいる。

グーグルでいわば"文化大使"の役割を担うのが、チーフ・カルチャー・オフィサー(CCO)を務めるステイシー・サリバン氏だ。まだ社員が50人ほどしかいなかった1999年に入社し、グーグルの人事部門を立ち上げた。以降17年間、職場環境や文化の醸成に取り組んできた。

創業から18年を迎え、「グーグルはようやく大人になった」と表現するサリバン氏。グーグルの重視する文化とは何か。買収を繰り返し、ますます規模を拡大する中でどう文化を浸透させていくのか。10月上旬の来日にあわせ、直撃した。

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