「専門性を磨けば、キャリアは安泰」のウソ

突然の人事異動にガッカリしているあなたへ

いくらその仕事が嫌いでも、頑張ると結果は出るものです。6期連続でトップ営業として表彰されました。すると高業績ゆえに、短期間で課長職・部長職と役職が上がっていきました。ただし、仕事は変わらず、営業部門のまま。時間も大分経過して、大嫌いな営業部だったはずが、

「嫌いだけど、結果が出るので、このままでもいいかも」

とあきらめかけていたタイミングに、あこがれの部署にかかわれるチャンスが訪れました。営業部長として、営業企画部門を兼任することになったのです。そこで任された仕事は、

《営業企画部門のマネジメント》

でした。ただ、念願かなって、あこがれの部署で働くことになって気づかされたことがありました。それは、

「若くから専門性だけを追求していたら、営業企画の部長にはなれなかった」

ということ。同じ部署でも、経験とともに求められる役割が変わってきます。そして、部門長クラスになると、現場の視点で重要と考える専門性以上に重要なことがありました。挙げていくとキリがないのですが

・判断する能力
 ・複数の観点から考える能力
 ・人材を育てる能力

など、マネジメントに関することばかり。おそらく当初から営業企画に配属されていたとすれば、誤った価値観で専門性を高める意識に縛られて、違ったキャリアを描いてしまった気がしてなりません。

さて、会社で働く以上は、異動がつきもの。若いうちに配属された職場の仕事で専門性を高めることにこだわりすぎると、逆にキャリアを狭める可能性があります。むしろ、マネジメントとして将来的にあこがれの部署にかかわるというくらいの長期的な視点を持って、

・ひとつの専門性にこだわらない
 ・幅広い視点を備える
 ・マネジメント力を鍛える

といった観点から自分を磨いていけると、むしろ安定した将来の確保が実現できるのではないでしょうか?

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