中国太陽電池大手、"おいしい"日本市場狙う

業績不振のJAソーラー、出荷量倍増で攻勢

業界の過剰生産能力と最大市場・欧州での需要減退により製品価格の急落が続いたことに加え、米国商務省による中国製太陽電池に対する反ダンピング関税の導入、さらには全体の十数%に相当する600メガワット分の生産設備を廃棄した費用などが響いた。

2008年には120ドル台、10年には40ドル台だった株価は現在、4ドル台(時価総額約1.5億ドル)まで下落している。

サンテック破綻は「固有の問題」、CB償還資金は用意済み

中国では世界最大手サンテックが今年3月に5.4億ドルの転換社債償還に失敗し、破産手続きに入った。中国メーカー全般に対する顧客や金融機関の目は一段と厳しさを増しており、少なくとも短期的な影響は避けられない。

JAソーラーのジン会長兼CEO(写真)は、サンテックの破綻について、「(過剰)投資と経営方針におけるサンテック固有の問題であり、業界全体の問題ではない。むしろ、業界の再編淘汰を通じ、よい方向に向かうだろう」と述べた。そして、「すでに業界の中小企業の6~7割が淘汰され、かつてほど過剰とはいえなくなった。サンテックが破綻してシェアを10%落としたことで、市場全体も変わる可能性がある。われわれはその変化に適応していきたい」と語った。

曹敏・最高財務責任者(CFO)は、JAソーラーは株主資本比率(37%)や負債比率、流動性比率で見た財務体質が中国他社に比べ健全だと強調。現在保有する現金は約5億ドルで、中国開発銀行をはじめ取引銀行からの未使用融資枠も2億ドル以上残っており、5月に期限が到来する約1.2億ドルの転換社債償還のための資金はすでに用意済みだと述べた。また、当面は設備投資を抑制していくとともに、商品構成についても2011年まではセル中心だったが、よりエンドユーザーに近く、付加価値の高いモジュールを主体に据えていくという。

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