「GitHub」の働き方革命は何がスゴいのか?

アップル、LINEが採用した「未来の働き方」

GitHub共同創業者・CEOのクリス・ワンストラス氏(著者撮影)

サンフランシスコを拠点にしているGitHubを知らない開発者を探すほうが難しいだろう。5割以上の社員がリモート、すなわちサンフランシスコのオフィス以外の場所から仕事に参加しているが、仕事の質とスピードは保っている。

サンフランシスコ市内の港の倉庫で、同社の年次イベント「GitHub Universe」が9月14日に開催され、ネコとタコを融合させた巨大なキャラクターが屋根から来場者を出迎えた。開発者の間で有名なこの「Octocat」は、開発者以外にとっても「未来の働き方の象徴」として重要な存在となるだろう。

世界中の開発者が集まり、普段はGitHub上で交わしている会話に、花を咲かせた。このGitHubの基調講演で大きく扱われたのは、企業での活用と教育だった。

「GitHub」とは何か

会場となったサンフランシスコ「Pier 70」

GitHubを開発者以外の人に説明するのは難しいが、きちんと定義しておこう。

まずGitHubの「Git」は、Linuxを分散開発する際に作られた「バージョン管理システム」のことだ。多数の人々がひとつのプログラム開発に携わる際、複数の人がアクセスしたり、変更履歴を残すことができる。

開発者の方からは「違う!」と言われるかもしれないが、われわれが利用しているDropboxをイメージすると、Gitの仕組みを理解しやすいのではないだろうか。

Dropboxを利用する際、手元のPCのファイルをDropboxのサーバにアップロードし、手元で変更するごとにサーバのファイルも更新される。その履歴をDropboxは持っており、以前のファイルを取り出すこともできる。Gitでは、こうした仕組みが動いている。

Dropboxは複数の人とフォルダを共有することができる。共有されたフォルダは、参加しているそれぞれの人のPCにコピーされ、誰かが更新すると、ほかの人にも最新版が自動的に渡る。

このチームのファイルの更新をより厳密に、コミュニケーションを取りながら行うことができる仕組みを備えたのが、GitHubだ。

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