原発再稼働でも、関連メーカーへの恩恵は先 稼働早い加圧水型向けシフトの動きも

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原子力規制委員会が、原子力発電所の新しい安全基準を7月に導入することにより、原発再稼動に向けた動きが目立ってきた。

新基準では、原発再稼働の条件として、津波を防ぐ防潮堤の建設や、敷地直下の詳しい地盤調査のほか、重大事故に備えた原子炉設備のさまざまな安全対策が求められる。ただ、そうした新基準による審査に適合した原発については、今秋以降、順次再稼働させる意向を、安倍政権は示している。

再稼動に向けバルブメーカーも動き出す

すでに、早期再稼働の候補として、いくつかの原発の名前も挙がり始めている。部品など関連メーカーの動きも慌ただしくなってきた。

北九州市に本社を置く電力会社向けバルブのトップメーカー、岡野バルブ製造もその1社。

同社はバルブの製造・納入に加え、原発などの定期検査に伴うメンテナンスも手掛ける(写真は同社の出荷前バルブ製品)。バルブとメンテナンスの売り上げはほぼ半分ずつ。

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