人生は長い。20代での思いがそのまま40代までは続かない。働くモチベーションも変わってくるし、仕事への思いも変わってくる。学生たちにはそういったことに気づいてほしいし、そのうえでよいキャリアを積んでもらいたい。
だが、生意気な若者が減ってきたとは思う。
変わりゆくリーダー像
――今回の塾開催を通じて、今と昔で求めるリーダー像に変化が起きていると感じますか。
リーダーと言えば、昔はカリスマ性が重視されていたが、今は、誰もがリーダーシップとして必要とされている時代なのだと思う。私も、働く前はリーダーシップとは天性のものだと思っていた。だが、今やスキルのひとつとして意識的に身につける時代になったと感じている。
100人いたら、100人全員がリーダーシップ力をつけるチャンスを持っている。ただ、若い人の場合は上司がうまく伝えて、意識と理解をさせて、実践させられるかということも重要になってくる。
アクセンチュアが考える理想の次世代リーダーのDNAは、次の4つのキーワードで表せる。コミットメント(Commitment)、グロース(Growth)、グローカル(Glocal)、オープン(Open)。もう少し具体的に説明すると、プロフェッショナルとしての自覚、常に成長を志向していること、グローバルな視野をもってローカル市場にコミットすること、自分の意見をしっかり持ちつつ他人の話に耳を傾けること――の4点だ。
――こういう次世代リーダーへの明確なビジョンがない会社も沢山あると思うのですが、どう見分ければいいでしょうか。
確かに会社によって、これからの時代でのキャリア形成に必要不可欠なリーダー教育が、受けられる会社とそうでない会社がある。だからこそ、自分が所属する組織を慎重に選ぶようにしたい。会社がどれだけ若手にリーダーシップを求めるかも、それぞれ異なる。
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