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折り合いの悪い部下のこと
部下とのかかわり合いについて、とても印象に残っているエピソードがあります。それは、わたしが自動車販売会社の社長を務めていたころのこと。わたしに対して、強い抵抗感を示していた営業所長がいました。
その営業所長は、18歳で入社して以来、その会社一筋で営業所長になるまで勤めていました。そうしたら、若い頃からお世話になっていた前の社長に代わって、ライバル会社からわたしがスカウトされて突然社長になった。
当時のその会社はまさに男社会だったので、女性が社長になること自体理解できなかった面もあると思います。その営業所長は面白くなさそうな態度を如実に示して、会議でもソッポを向いていました。
わたしから食事に誘ったりと、いろいろ心掛けていましたが、どうしてもギクシャクしてうまくいきません。相性もあるでしょうから完全にこっちを向いてほしいということまでは求めませんでしたが、わたしはその部下はとても才能があると思っていました。だから、営業責任者としてそのような根に持ったような態度はつらかったし、会社にとってもいいことではありませんでした。
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