若者に「ググる前にインスタ」が定着した意味 オジサンの「ステキ投稿」はここを押えている

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37歳男性、週末の「お茶巡り」がテーマのステキなインスタ投稿

「人生経験を積み、ある程度おカネもある大人ならではの投稿がよいでしょう。こだわりが詰まった買い物や、長く続けてきたコレクションなど、趣味の世界を表現するのがおすすめです。たとえば、ネクタイをしめている自分の顔ではなく、ネクタイをずらりと並べた写真を投稿するのです。

普段は目立たない人と思われていても、インスタの投稿がステキだと、その人の株はぐんと上がります。仮に身近な若者に見向きもされなかったとしても、ハッシュタグつながりで急に女性たちにモテだしたという実例もあります。会社ではお堅いイメージの部長が、趣味のお茶の世界観を披露して、周囲の見方が変わるようなケースもあるんですよ」(藤田さん)

「意外性」から生まれるコミュニケーションもある

私たちの世代が部下や後輩とインスタグラムでつながる際のアドバイスを聞きました。意外にも「安易なフォローには要注意」とのことです。

「インスタのつながりは、趣味が共通している場合が多い。むやみやたらに、部下をフォローするのはやめましょう。若者から『上司から監視されている』と思われたらアウトです。一方で、たとえば80年代の音楽やレコードが好き、みたいな世界観があれば、若者たちから興味を持たれ、世代を超えたコミュニケーションが生まれる可能性もあります。その意外性が、ひいては職場での尊敬を集めることにつながったりします」(藤田さん)

◇ ◇ ◇

比較的ライトな話題から始まった今回の取材でしたが、部下や後輩を持つ上司としての心構えや、新しい世界を拓くためのヒントまで、ビジネスや生き方に関わる興味深いお話を聞くことができました。

仮に、職場で厳しい部署の責任を負い、上と下の板挟みになる苦しい立場に置かれているとしても、新しいつながりで自分だけの世界を持てたり、知らない誰かに評価されて自信を持ったりできるのなら、インスタグラムは大人にとっても大いに役に立つSNSではないでしょうか。

そのことで精神的な余裕ができて、仕事に対してもプラスに働くなら、これ以上いいことはありません。また、同じ会社の部下や後輩とつながることで、仕事そのものを打開する力にもなるかもしれません。

「どうせ若者の遊び」と敬遠するのでなく、積極的に使ってみてはいかがでしょうか?

営業部女子課とは、主宰の太田彩子が2009年に立ち上げた、営業女子を応援するためのコミュニティです。女性営業職の活躍を拡げることで、結果男女ともに輝きながら働ける社会創造を目指しています。詳しくはウェブサイトをご覧ください。

 

太田 彩子 「営業部女子課」主宰

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おおた あやこ / Ayako Ota

一般社団法人 営業部女子課の会 代表理事(「営業部女子課」主宰)。早稲田大学卒業後、リクルート・ホットペッパーの企画営業として社内表彰であるMVP制度にて表彰を複数回受ける。その後独立し、ダイバーシティプロジェクトや女性活躍支援に携わり、のべ5万人以上の女性営業を支援してきた。2009年より営業女子のための応援コミュニティ『営業部女子課』を全国で展開し、営業女子の活躍を目的とした勉強会やイベントを開催。NHK「グラン・ジュテ」や日本テレビ「news ZERO」、日経新聞などメディア出演多数。代表著書に『売れる女性の営業力』(日本実業出版社)、『1億売るオンナの8つの習慣』(かんき出版)、『営業女子 働き方の基本がわかる教科書』(プレジデント社)などがある。内閣府特命担当大臣表彰「平成28年度女性のチャレンジ賞」受賞。日本政府主催「WAW!2016」アドバイザー。株式会社ベレフェクト代表取締役。アライドアーキテクツ株式会社社外取締役。太田彩子ブログはこちら。営業部女子課サイトはこちら

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