→安井さんへのキャリア相談は、こちらまでお送りください。
いつもたいへん興味深く拝読させていただいております。このたび、ぜひご相談させていただきたく、よろしくお願いいたします。
私は関西の私立大学を出て、東京の機械メーカーに就職し、30歳になります。会社は規模こそ大きく、入社してからわかったのですが、中途社員も大量に採用しております。しかしながら、今どき珍しいくらい、非常に緩い風土があり、どの職場もまったくスキルが身に付かないと断言できます。それを危惧して30歳くらいまでに辞めていく社員が多いです。私は入社してから本当に何度も後悔しました。
外資系メーカーかコンサルティング業界に転職したいと思い、この数カ月活動をするものの、年齢に対してスキル不足と評価されることが多いため、自分に自信もなく、どうしても転職が実現できません。一方、社会人になって転職活動の面接で初めてコミュニケーション能力を養うことができていなかったことに気がつき、焦っています。
社会人になった頃に独学で英語を勉強し身に付けましたが、実践的に使用する機会を得ることが非常に難しいです。また、2年前に体系的に経営を学びたいと思い、診断士の資格学校に1年半通いましたが、合格できず挫折してしまいました。
自分の方向性や、今後のキャリアをどう築いていけばいいのか、悩んでいます。これから、何を学び、どこへ行けばよいのでしょうか? どこででも通用するキャリアはどのように築くことができるのでしょうか? これからでは遅いでしょうか?
メーカー事務系社員 はなこ
自主性がないと時間が浪費される
ご自身の現状に健全な危機感をお持ちのご様子で、なおかつ資格取得に励まれたり、転職活動をされるはなこさんの努力はすばらしいと思います。ただし、いただいた文章を拝見しますと、現状に満足していないはなこさんの姿と同時に、計画性や自主性のなさがゆえに時間と労力を浪費されているであろう姿も浮かび上がってきます。
さて、転職活動をされてご自身のコミュニケーション能力や、今まで身に付けてきた経験やスキルが外では通用しないことを知った、というわけですが、これはある意味当然です。とりわけ比較的規模の大きな企業に勤務されている人に多く見られる現象ですが、会社という看板前提の仕事や、「自分たちだけの常識」が通用し、なおかつ仕組みの中で上や周りの「代々の仕事のコピー」で仕事をしてきていると、なんとなく仕事をしている感に浸れるものです。
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