ギャルママが生み出したヒット商品の秘密 ニッチな市場には中小企業の商機がある

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子供のランチボックスにあしらうギャルママの発想

「ギャルママ商品開発部」として発足してすでに5年。開発した商品は、ランチボックス、プラボトル、ベビーキッズ雑貨など、どれも自分たちが欲しい、という観点から作られたアイデア商品ばかりです。例えば最初に挙げたランチボックスは、デザインが3種類。シックでゴージャスなヒョウ柄、ミルキーな感じのリボン・ドット柄、そしてかわいいドクロが描かれたゼブラ柄があります。カワイイと言ってもドクロを子供のランチボックスにあしらうあたり、まさにギャルママでなければ思いつきません。自ら「キュートなものからクールなものまであるので迷っちゃうね!!」とコメントする自信作です。

イクメンが欲しかった変身バッグ

ギャルママに目を付けたのと前後して、河北社長が注目したのが“イクメン”でした。2012年2月頃、河北さんは、カバンが抱っこひもに変身するアイデアを持ったイクメンに出会います。その試作品が、年末のテレビ番組「トレンドたまご」の年間大賞を受賞。それがきっかけで商品化を手伝うことになります。

「疲れた、抱っこ」と言われた時、イクメンパパには強い味方になるバッグ

「プラスチックとは違う素材。専門外なのでうちがやるか迷っていました。でもテレビの放送に背中を押されました」と河北社長。大学の先生、地元の生地メーカーなどの協力を得ていよいよ製品作りがスタート。延べ50人の子育て中のパパ、ママ、そして子供たちの意見も聞きました。普段はボディバッグとして使用し、お子様から「抱っこ~」と言われたらさっと抱っこひもに変身。その機能性、デザイン性で評判は上々でした。しかし、取引先や友人など身近な人たちからは「やめとき!」と冷たい反応。事故が起こったら大変、と言われたそうです。でも、河北社長はあきらめません。「世の中に出せば必ず喜んでもらえると思ったんです」

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