客足が絶えない名物商店街の「尖った思想」

チェーン店を蹴散らす「すごい個性」

客足が絶えない商店街は何が違うのか?(写真は天神橋筋商店街の「ギャルみこし」)

筆者はこれまで、さまざまな日本の商店街を歩いてきた。そこで思うのは、勢いがある商店街とそうでない商店街の「2極化」が年々進んでいるということだ。

たとえば、東京の「砂町銀座商店街」は食べ歩きの街として幅広い年齢層を惹きつけているし、「戸越銀座商店街」は女性が楽しめるオシャレなお店が軒を連ね、若い層を中心に人気を集めている。

名古屋の「大須商店街」は毎週末には各国の人々が集い、祭りのような活気と国際色豊かな雰囲気を生み出している。言い換えれば、独自の色をうまく出し、地域の中でポジションを確立できるかどうかで、にぎわいが決まっていると強く感じる。

いったいどうすれば独自のポジションを作ることができるのか。関西より、「日本一長い商店街」と「日本一クリエーティブな商店街」の2つの“個性派商店街”を紹介し、そのヒントを探ってみたい。

「若者が参画しやすい」老舗商店街の”思想”

1丁目~6丁目までおよそ2.6km。日本一の長さを誇る天神橋筋(てんじんばしすじ)商店街は、270近い店舗がひしめく大阪市民なら誰もが知る名物商店街だ。大阪駅からもほど近い天神橋筋は、1910~20年代にかけて開発が進み、大阪のターミナルとして発展してきた。

戦前から全国から流れてくる放浪者、芸者、外国人などあらゆる移住者を”受け入れてきた”という土壌があり、古い商店街でありながら新規参入してくる若者などにも寛容だ。

特に関西のグルメスポットとして人気を集めている「天満駅」周辺ではその傾向が強い。10坪程度の小さな店が多く、面積が小さいぶん出店費用が比較的安く済む。人気エリアのため家賃は坪単価2万円前後と高めだが、エリアでの集客力や話題性を加味すれば魅力的にうつるだろう。

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