TDLを抜いたUSJ、いったい何を変えたのか 「ハリポタ」だけが来客増の理由ではない!
USJ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)は、この3月に開業15周年を迎えました。15周年イベントの目玉であるフライングコースターの「ザ・フライング・ダイナソー」は期待以上の人気で、オープンするやいなや長蛇の列。「ジュラシック・パーク」の世界観の中、空の支配者プテラノドンに背中をつかまれたような姿勢で乗車する「ザ・フライング・ダイナソー」は、お客様の心もわしづかみにしたようです。
2015年10月にTDLを追い抜いた
USJの2015年度の年間集客は、おかげさまで1390万人に達しました。これは私が入社した2010年当時の730万人の倍近い数字です。2015年10月には過去最高の月間175万人を集客しました。
われわれの計算では、USJは単月ながら東京ディズニーランド(TDL)さんを抜いて、集客数日本一のテーマパークになったと確信しています。TDLは集客数を公表していないのに、なぜそんなことがわかるのかと思われるかもしれません。しかしマーケターである私には、96%以上の確率で2015年10月のUSJがTDLの集客を上回ったことが、数学的に証明できるのです。
多くの人、特に関東の人は、2014年にオープンした「ハリー・ポッター」あたりからUSJのニュースを頻繁に耳にするようになったと思います。しかし、異変はそのずっと前から始まっていました。この6年間で積み上げた600万人を超える集客の半分以上が、実は「ハリー・ポッター」以外の効果によるものなのです。
いったい、USJに何が起きているのでしょうか。本稿では、そのことを書きたいと思います。
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