ニオイに量…「汗悩み」と全方位で戦う食事術 ひどくなれば「精神疾患リスク」も高まる

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またこの種の汗は、皮膚表面の常在菌のエサにもなってしまい、いっそう異臭が増してしまうことにもつながります。スタミナを付けるために毎日肉料理ばかり食べていたり、アイスクリームや乳飲料を食べすぎ・飲みすぎていたりすると、体臭はキツくなるばかりでしょう。

汗にまつわるお悩みはニオイだけではありませんよね。サラサラ汗を出すエクリン腺には、多汗症などの疾患リスクがあります。日本では2010年から厚生労働省が調査を行っており、思春期から中年世代と社会生活の中心となる年代に多く、女性よりやや男性患者が多いとわかっています。

明確な原因はまだ解明されていませんが、前述したように緊張、うつ、ストレスなどの精神的影響要因は小さくなく、ひどくなると涼しい場所にいても汗が止まらない、手汗がひどく握手が出来ない、人前に出るのが恥ずかしい、などの理由から、さらにうつ状態に深く入り込み、社会生活がままならなくなるケースも多くなっています。

「汗悩み」解決の食事、3つのアプローチ

汗は体温調節などの重要な役割を担っていますが、それによって自分の不調、周りの不快感を生じてしまいたくはありませんね。質の良い汗をかくためにも、悪臭のもととなる食品を控えたり、消臭効果のある食品、リラックス効果のある食品などを取り入れてみましょう。

〈みわ子流、「汗悩み」解決につながるコンビニ食事法!〉
●悪臭のもととなる食べ物
・肉類、乳製品
アルデヒドという成分がアポクリン腺を刺激し、異臭のもとになりやすいです。
→ 焼肉弁当、牛丼などは、必ず殺菌作用を含むしょうがやマスタードの類も残さず食べ、野菜の付け合せは必須としましょう。
・コーヒーの飲みすぎ
水代わりにいつもコーヒーを飲んでいるような場合、カフェインが自律神経や交感神経を刺激し、汗腺にまで影響が及ぶので、適量に留めておきましょう。
→ 1日の適量は3~4杯程度といわれていますが、体臭の気になる方は1~2杯に抑えてみましょう。
・低級脂肪酸
時間の経った揚げ物やスナック菓子など、酸化した油分を摂取しすぎると、アポクリン腺から出る汗のニオイのもととなります。
→ 唐揚げやコロッケ類は、なるべくコンビニレジ脇の揚げたてのものを。スナック菓子は控え、ローストや生のナッツ類にチェンジしてみましょう。マーガリンなどのトランス脂肪酸の摂りすぎにも注意。
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