デキる人は「直属以外の上司」に相談している 会社は仕事の能力が高い人の話を無視しない

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悩まずに、そういった相談を周囲にしてみましょう。何も直属の上司以外に仕事の悩みを相談してはいけないというルールはありません。本当に埼玉さんを仕事面で評価している人がいるのであれば、何かしらの会社としてのアクションも期待できるでしょう。直属の上司が問題であれば、そのさらに上や、他部署の上司に相談し、外野の支持を得るというのも仕事術のひとつです。ただし、その前提は、埼玉さんの仕事ぶりが会社で評価されている場合です。

仕事が評価されているのであれば、人は話を聞きますし、会社としても無視はできないでしょう。したがって、あきらめず、継続して仕事に注力することがいちばんの解決策です。そのうえで周りにもっともっと相談をしましょう。

さて、そういった前提であえて申し上げますが、いただいた文章で気になる点を挙げると、「どうやら嫌われてしまったらしく」という件と、その上司が全員に対してそのような態度をとっているわけではないという点です。「どうやら」ということは、嫌われた理由がわかっておられないようですが、こういった場合もやはり一方にだけ問題があるケースはまれですから、埼玉さんとして反省すべき点があるならば、そこは今後、改善をするべきです。仮に、自分に非があるとして、それに気がつかないと、将来的に同じような人間関係を自分が意図せざるとも構築してしまう可能性だってあるわけです。それではせっかくのハードスキルももったいないでしょう。

有利な人間関係を築くために「改善」する

ですから、自分で反省するべき点は直し、今後に生かし、自分自身のソフトスキル向上の努力をするべきです。これは何も将来的に相手に迎合しようというわけではありません。自分の弱点を知ったうえで、自分にとって有利な人間関係を築くために、己を知る努力をしましょう、ということです。

そして先ほど挙げた3点目。埼玉さんの文章の中では、仕事そのものに対するネガティブな記載はまったくありませんから、おそらく仕事は好きだし、仕事に対する向上心もあるのだと思います。ならば、余計に短期的な問題で長期のご自身を見失ってほしくないのです。

長期の夢が強ければ、短期的な困難は乗り越えられるはずです。埼玉さんが周りをうまく巻き込み、短期の課題で長期の夢をあきらめることがなきよう応援しております。

安井 元康 『非学歴エリート』著者

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やすい もとやす / Motoyasu Yasui

MCJ社長兼最高執行責任者(COO)。アニメーションの企画・制作を手掛けるベンチャー企業を経て、MCJにて東証への上場を経験。その後、経営共創基盤にて戦略コンサルタントして9年間活躍し、2016年3月にMCJに復帰。著書に学歴コンプレックスに悩みながらも独自の方法でキャリアを切り開いてきた様子を描いた『非学歴エリート』(飛鳥新社)や、自分ならではの人生を生きる術を描いた『極端のすすめ』(草思社)等がある。

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