調査結果を通して、就活生の「面接官の印象がよかった」というコメントに共通するのは、以下の3つとなる。
良い印象の面接官の3つの共通項
1.話を聞いてくれる
最も多いコメントが「話を聞いてくれた」というものだ。自分に興味をもってくれた、エントリーシートを読んでいてくれた、頑張ったことを聞いてくれた、など、学生を理解しようとする姿勢が伝わると、学生にとっては印象が良い。
2.笑顔
表情も好印象を残す重要な要素の一つ。緊張感いっぱいで面接室に入る学生にとって、面接官に笑顔で迎えられるのはとても大きいことだ。「笑顔で相づちを打って話を聞いてくれた」「穏やかだった」「和やかだった」というのは、笑顔があってこその意見だ。
3.話しやすい
「話しやすい雰囲気を作ってくれた」と学生がコメントしているのは、面接官が話を聞く態度をつくってくれた結果とも言える。学生が話しやすいように質問したり、緊張をほぐしてくれたり、目を見て話してくれたり、というのも学生にとって良い印象となっているようだ。
このように企業側の面接への対応次第で学生の印象も大きく変わる。一方、6月23日公開の記事「就活生が不満爆発!『トンデモ面接』の8実態」にある通り、粗い対応への学生の不満は大きく、企業イメージを損ねる結果になりかねない。今年の就職活動はほぼ最終局面という企業も多いかもしれないが、こうした学生の生の声は、ぜひ来年以降の採用活動に活かしていただきたい。
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丸島 美奈子
ProFuture HR総研 研究員
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まるしま みなこ / Minako Marushima
IT系ベンチャーキャピタル、人材・組織コンサルタント、タレントマネジメント・システムコンサルタントを経て、2014年HRプロ(現ProFuture)に入社し現職。企業の採用、人材育成、システム、法改正等、人事領域に関連する幅広い調査・分析を行う。企業人事や人事支援サービスへのインタビューも多数行っている。日本アクションラーニング協会 認定シニアALコーチ、TCCマスター・キャリアカウンセラー、SSUG(スキル標準ユーザー協会)認定コンサルタント。著書『優良企業の人事プロに選ばれる人事支援サービス100選』。
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