企業の新卒採用活動でハイライトとなるのが面接だ。面接を行うのは人事部門だけではない。現場の若手社員や管理職が1次、2次面接の面接官を担い、最終選考は役員クラスというケースが多い。いわば新卒採用面接は、全社を挙げての取り組みといえる。
採用面接は「企業が学生を見て選抜する場」だが、同時に「就活生が企業を見て選択する場」でもある。というのも、HR総研が就活生に「面接官の印象が志望度に影響したか」を聞いたところ、文系で94%、理系で86%が「影響した」と回答しているからだ。内定や内々定を複数社から獲得した就活生が本命の1社を選ぶとき、面接官の印象が大きく影響している。
1位はみずほフィナンシャルグループ
ではそんな就活生が「面接官の印象がよかった企業」として挙げる会社はどこか――。
HR総研は6月に楽天「みんなの就職活動日記」と共同調査を実施、就活生に「面接の結果にかかわらず面接官の印象が良かった企業」を1社選んでもらった。文系・理系あわせて1355人の就活生が回答。文系の学生は平均10.5社、理系の学生は平均7.8社の面接を受けている。そのなかで面接官の印象が最も良かった1社となる。
1位はみずほフィナンシャルグループで、2位に大差をつけた。みずほフィナンシャルグループは、『就職四季報2017版』の新卒採用数ランキングでもトップ(2016年採用数は1920人)となっており、面接を受けている学生数も多く票数も集まりやすい。しかし理由を見ると、それだけではないようだ。
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