学生からは「実際に話をする中で人柄や今までの活動から得た力を正当に評価してくれた」「応募者が多い中で、一人ひとりと向き合っていることが伝わった」「しっかり話を聞いてくださり、私が将来やりたい仕事について、熱くお話しをしてくださった」など、就活生の良さをうまく引き出しているとの意見が多い。ある私立大の学生は、「他のメガバンクと比べて面接官の質も高いと感じた」とまで言っている。採用人数が多くても、面接官へのトレーニングをしっかり実施する体制を整えている様子がうかがえる。
2位は3社で、うち1社は東京海上日動火災保険となった。「初めての面接で非常に緊張したが、話しやすい雰囲気を作ってくださった」「自分の話を聞こうとする印象が強かった」と、緊張をほぐし、話を聞いてくれる姿勢に対する評価の声があった。さらに「学生のことを本気で知りたいと考えていた。圧迫面接もなかった」という声も。損害保険業の主力業務は、企業や自動車ディーラーなどへ保険商品を提供する法人営業だ。そうした営業力で培ったコミュニケーション力が、面接の場でも発揮されているのかもしれない。
金融に混じり電機2社が上位に
残りの2社は電機メーカーがランクインした。2位タイのパナソニックは、「面接官の人が和やかで、緊張が和らいだ」「始終、和やかな雰囲気だった」と、和やかさが学生の印象に残ったようだ。理系の学生からは、「『試験』ではなく、人をみてくれた」「アドバイスなどが的確だった」といった意見があがった。
同じく2位の三菱電機も、文系と理系の両方の学生から票を得ている。文系の学生からは「面接官の人が常に笑顔で、物腰が柔らかかった」「ノートを開いて必ずメモしてくださっていた」などの丁寧な対応に好感を得ている。理系の学生からは、「穏やかな人柄だが、自社の技術に誇りを持っており、常に先を見据えている姿勢に感銘を受けた」という声があった。
5位は2社あり、いずれも金融機関となっている。三井住友銀行は、「すごく話しやすい雰囲気をつくってくれた。また毎回フィードバックがあった」「面接前に緊張をほぐしてくれた」というコメントで、やはりリラックスさせてくれたことが好印象だった。
同じく5位の第一生命保険は、「前の面接官からの印象を話してもらえた、尊敬できた」「こちらからの質問に対して、しっかりと経験を踏まえたアドバイスをしていただけた」と、面接官の一方的な質問だけでなく、就活生にアドバイスをしている点が評価を得た。
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