心が強い人は「無理なやる気」を手放している 「感覚に帰る」を習慣化するとうまくいく!

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動物は、食べて、遊んで、寝てよし(快)というシンプルな世界を生きています。

そういう自然な喜びに共感する(かわいさを感じる)というのは、喜びの感情を増やすきっかけとして最適です。ネコカフェでも修行はできるということです。

【喜びの感情を大事にするコツ】 
① あえて目を閉じて快を感じる
② 周りの喜びに共感する(「よかったね」と反応してみる)
③ ネコ(動物)を愛でる

 

「やる気の素」はこんなにたくさんある

『これも修行のうち。』(KADOKAWA)「これも修行のうち」―この口グセ(心の使い方)で、すべて変わる! 「不安」も「怒り」もすべて妄想だったと気づけます。「シャワー」を浴びる、目を閉じ「食べる」、ネコを「愛でる」……日常のシンプルなことも「自分を磨く」ツールになります。生活、仕事のなかで実践できるプチ修行50。画像をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

現代は、ストレス過多な世界です。労働環境はシビアだし、ネット・メディアの情報は、楽しさだけでなく「怒り」「嫉妬」や「欲望」「妄想」を刺激してきます。

また世の中で語られる「やる気」は、自分をよく見せたり、賞賛されたかったりという「承認欲」の満足をめざすことが多いもの。必然的に「競争」や「勝ち負け」、優越感や劣等感といった悩みを作り出してしまいがちです。

こうした生き方だけでは、やる気は続きません。現代人の多くがストレスや自己否定感と「闘っている」ことには、たしかな理由があるのです。

「やる気」はもっと広いものです。仏教でいえば、心地よさ、楽しさ、爽快感、充実感、「喜びへの共感」や「貢献する喜び」も、やる気の源(みなもと)になります。

ちょっと「心の使い方」を工夫すれば、ストレスに負けず、やる気を持続できる。もっと快適に仕事・生活をすることができる――それを可能にしてくれるのが、ブッダの方法(仏教)です。

これから夏本番です。「心を消耗しないプチ修行」にチャレンジしようではありませんか。

光も暑さも冷房も「感覚」として意識して、マイナスの感情や妄想をリセットする。ニュートラルな心で作業を始めて、快ある方向を思い出し、喜ぶことに積極的になる――。

そんな心の使い方が上手になればなるほど、「よし明日も頑張ろう」(生きていこう)と思えるはずです。

あとは実践(お試し)あるのみ。精進してまいりましょう。

草薙 龍瞬 僧侶、興道の里代表

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くさなぎ りゅうしゅん

1969年、奈良県生まれ。中学中退後、16歳で家出・上京。放浪ののち、大検(高認)を経て東大法学部卒業。政策シンクタンクなどで働きながら「生き方」を探求しつづけ、インド仏教指導僧・佐々井秀嶺師のもとで得度出家。ミャンマー国立仏教大学、タイの僧院に留学。現在、インドで仏教徒とともに社会改善NGOと幼稚園を運営するほか、日 本では宗派に属さず、実用的な仏教の「本質」を、仕事や人間関係、生き方全般にわたって伝える活動をしている。毎年夏の全国行脚や、経典の現代語訳の朗読 と法話を採り入れた葬儀・法事を行うなど、「もっと人の幸福に役立つ合理的な仏教」を展開中。著書に『これも修行のうち。』『反応しない練習』(KADOKAWA)、『大丈夫、あのブッダも家族に悩んだ』(海竜社)などがある。 

著者ブログ

感想・お便り:koudounosato@gmail.com

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