別居婚夫婦が「里親」を目指す意外な理由

子どもは持たない、だけど未来に関わりたい

別居婚だけど「里親」を目指す夫婦の思いとは?(イラスト:堀江篤史)

晩婚さんの多くが直面する「子ども」問題

子どもがほしい。でも、自分と配偶者の年齢を考えると、今からの出産や子育ては現実的ではない――。不妊や育児に関する悩みを抱える晩婚さんは多い。その解決策は夫婦によって千差万別だと思う。お互いにリラックスしている状態で、おいしいものでも食べながら前向きに話し合いたいテーマだ。

今回、都内で会社員をしている西田宏美さん(仮名、48歳)から1通のメールを受け取った。夫の幸一さん(仮名、53歳)とともに「里親になる」という解決策を模索しているようだ。

<お互い20代前半で出会い、その後四半世紀も友人関係でした。特にきっかけもなく付き合い始め、1年ちょっとで結婚。どちらも今の仕事を優先して、関東と九州の遠距離での結婚生活を続けています。今年から里親研修を始めた新婚3年目です。アラフィフ婚にも様々な形があると思いますが、「友だちから夫婦へ」「仕事は続けるのか」「子どもはどうするのか」という晩婚ならではの悩みに、ひとつの形をご提供できると思います。>

この連載の過去記事はこちら

里親研修について聞く前に、「四半世紀も友人関係」だった異性と結婚したことが気になる。幸一さんとの出会いから教えてほしい。

「大学2年生のときです。国際交流NPOのスタッフ同士でした。後から聞いたら、ダンナは私のことを当時から『いいな』と思っていたそうです。でも、私は別のスタッフの男性と付き合っていたし、ダンナのことはよく覚えていません(笑)。何十人かで一緒に飲んだうちの一人だったかな、という程度の記憶です。

大学卒業後、ダンナはファミレスの社員になり、私は有名ジャーナリストの共同事務所でちょっと働いてから何も考えずにアメリカに行ってしまいました。バブル期だったので、マスコミ関係の仕事を少し手伝うとまとまったお金が入って来たんです」

次ページ飲み会で再会し、友だちから恋人に移行
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