では、どんな仕事能力が「メール1本」でバレてしまうのか。
メールの速さに「仕事能力」の大半が出る
「たかだかメールのスピードくらい」と思ってはならない。メールの返信が遅い人は、仕事の進捗もたいてい遅く、デッドラインも破りがちで、どんな仕事でも結局後回しにする習性があるものだ。
メールを瞬時に返すことには、一事が万事で、「仕事のIQ」の多くのことがあらわれてしまう。いまある仕事を後回しにしない自制心、何事も締め切り寸前ではなく前倒しで行う自己規律など、仕事の生産性の高さにまつわるすべてがあらわれてしまう。
実際、私はさまざまな政治指導者や著名経営者と連絡させていただくことがあるが、彼らの中でも飛び抜けて優秀な人たちに限って、朝4時などの早朝に返信が届く。某国会議員と連絡をとっていたときも、一番忙しそうな人に限って丁寧な口調で即レスをくれるのだ。
どう考えても私より忙しいのに、メールは常に即リプライだ。仮にその場で返事ができなくても、翌朝の早朝の時間にメールをまとめて返信する時間を作っておられる。
つまり、「いまできる仕事はすぐ片づける」習慣の有無が、メールの返信速度ひとつに如実に反映されるのである。
もうひとつ、メール1本でバレてしまうのが「相手への敬意や配慮の有無」だ。
メールへの返事が遅いと「相手から軽視されているのかな……」と不信が募るものだし、返事がなかったりすると、「失礼な人だな」という印象が残る。
とりわけ上下関係(年齢的な)を重んじる上司や年長者の場合、若者や後輩からのこの手の非礼で憎悪を燃え上がらせることは少なくない。
そんな小さなことひとつひとつが、自分に対する相手の感情や評価を大きく左右することを忘れてはいけない。
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