では、「仕事のIQ」を高めるには、どんなメールを書けばいいのか。
まず、これからメールを書くときは、「文字量は半分」にして、文章の無駄な贅肉をカットしまくろう。贅肉だらけで内容の薄いブヨブヨな文章は、「ライザップ」(ダイエット・ジム)に送り込んでシェイプアップさせようではないか。
6つに割れた腹筋と鎖骨、そしてS字ラインのはっきり見えるような構造的でスリムな文章ひとつで、あなたの「仕事のIQ」への評価は大きく変わるのである。
「メール返信の不義理」で損していませんか?
もうひとつ、今日からできることは、とにもかくにも「即リプライ」を習慣づけることだ。
メールの返信をしない不義理があると、いざ将来何かお願い事をしなければならないときに、それが心理的な負い目となり、「しまった! いまさら連絡できん!」と地団太を踏むことも少なくない。
次々とメールが舞い込んでくる昨今、一度後回しにしたら最後、返答していないメールの山に埋もれてしまう。すると、メールを返信する頻度よりも新たにメールを受け取る頻度のほうが高いので、結果的に未読メールだらけになり、戦意を喪失して「すべて読まない」というヤケクソ強硬策に出てしまう恐れもある。
親愛なる読者のみなさん、思い立ったが吉日、いますぐ返信せずに溜まっているメールに返事を書こう。
私が世界中の上司に怒られ、凄すぎる部下・同僚から学んだシンプルな真理、それは、「『メールの文字数を半分』にして『とにもかくにも即リプライ』する人が結局は、さっさと出世していく」ということである。
「メールを短く、速く返せ」ということ自体はよく言われることだ。しかし、「たかがメール1本」に、大切な「基本的仕事能力」の多くがあらわれることを肝に銘じたい。
結果として、メールを制するものが出世を制するのである。
(イラスト:岸 潤一)
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