世界一清潔な羽田空港を作る「プロの仕事」

清掃とは、これほどまでに奥深い

羽田空港はなぜ世界一清潔になったのか?(写真:ucchie79 / PIXTA)
2013年、2014年、2016年と3度にわたり、英国SKYTRAX社による国際空港評価で「世界一清潔な空港」に選ばれた羽田空港。約78万㎡、東京ドーム約17個分という広大な施設をどうやって清掃し、世界でもトップレベルの清潔さを維持しているのか。「環境マイスター」の称号を持ち、清掃スタッフを指導する、『清掃はやさしさ』の著者、新津春子さんに、その極意を聞いた。

「おもてなしの心」で清掃する

羽田空港のエントランスには「PAX INTRANTIBVS SALVS EXEVNTIBVS(訪れる人に安らぎを。去り行く人にしあわせを)」とラテン語で刻まれたモニュメントがあります。

これは、羽田空港ターミナルを運営・管理する日本空港ビルデンググループの理念を象徴する言葉になっています。私が所属する日本空港テクノも、グループの一員であり、清掃もこの理念に基づいておこなわれています。

建物や空間をきれいに保つだけでなく、お客様に心地よい旅をしていただくお手伝いをしているという、「おもてなし」の精神で1人ひとりのスタッフが清掃に取り組んでいます。これがワンランク上の清掃をめざす原動力になっていると思います。

羽田空港は日本の空の玄関口。国内外からたくさんのお客様がいらっしゃいます。外国の方にとっては日本の第一印象を左右する場所でしょう。

ロビーや洗面所が汚れていれば、不潔な国だと思われ、ゴミが見当たらず、清掃が行き届いていれば、日本人はきれい好きで信頼できる国民だと思っていただけるのではないでしょうか。私自身、海外に行った時、そう感じるからです。

次ページ見た目を整えることで自分へもやさしく
キャリア・教育の人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 晩婚さんいらっしゃい!
  • 野口悠紀雄「経済最前線の先を見る」
  • 新競馬好きエコノミストの市場深読み劇場
  • おとなたちには、わからない
トレンドライブラリーAD
人気の動画
ついに上場廃止、大塚家具の末路
ついに上場廃止、大塚家具の末路
日本初、「工場を持たない」EVメーカー誕生の衝撃
日本初、「工場を持たない」EVメーカー誕生の衝撃
男性も入れる?新業態『ワークマン女子』の中身
男性も入れる?新業態『ワークマン女子』の中身
面接や説明会で採用者が嫌う「9つのNG質問」
面接や説明会で採用者が嫌う「9つのNG質問」
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
2050年の中国<br>世界の覇者か、落日の老大国か

米国と並ぶ超大国を目指す中国。しかし中国の少子高齢化はこれまでの想定を超える速さで進行しています。日本は激変する超大国とどう付き合うべきか。エマニュエル・トッド、ジャック・アタリ、大前研一ら世界の賢人10人が中国の将来を大胆予測。

東洋経済education×ICT