フィンランドの会議は、日本の15分の1 「上司の顔色をうかがうなんて、非効率です」

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――今のフィンランドと日本のビジネスの現状はどうですか? JETROによると現在の進出企業は7社ということで、思ったよりも少ないですね。

ユッカ・パヤリネンさん:7社というのはしっかりとしたオフィスを構えている会社ということで、実際はもっと多いと思います。

日本企業に限らず、フィンランドでビジネスをするということは、最初のスタートの時点からGlobalに世界を見越してビジネスを行う必要があります。フィンランドだけではマーケットが小さいですから。だからフィンランドにはGlobal企業が多いのです。

携帯ゲームアプリがApp Store1位に

フィンランドのよいものということでは、デザインが有名です。日本にも、ガラスやパルプなどポテンシャルがいっぱいありますね。

ムーミンももっと広がっていく余地があるでしょうし、特に最近はゲーム産業の領域の発展には、目覚ましいものがあります。フィンランドは3Dグラフィックの分野でも、世界的に知られています。クリエーティブ産業が発展し、携帯端末大手ノキアも生まれたのです。

携帯ゲームアプリなども成長を続けています。ゲームといえば、「アングリーバード」はアメリカと中国でアップルのAPP Storeにおけるダウンロード数の第1位になるなど、最大の成功と言えるでしょう。

ハイテク分野で新規ビジネスを立ち上げる若手起業家が、世界市場に出て行くのを後押しする画期的なプロジェクトもあります。「スタートアップ・サウナ」や「ニュー・ファクトリー」というプロジェクトで、「サウナ」は古くからの言い方を用いると「悩みや問題から開放される癒やしの場」でもあるとされています。

創業後まもない会社が、徹底的なコーチングセッションに参加して「サウナ」から出た時には、グローバルな市場で競争する準備を整えて、しっかりとしたビジネスモデルができているようにするのです。

このように、さまざまなチャンスがフィンランドにはあります。フィンランド人はみんな英語を話すので言語の問題も少ないですし、地理的にも飛行機で9時間で行け、近いうちにJALが直行便を出すことも決まっているので、より近い国になるでしょう。

 (撮影:山内 信也)

竹村 真紀子 IWCJ代表

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たけむら まきこ / Makiko Takemura

一般財団法人International Women's Club JAPAN(IWCJ)代表理事
International Women's Club ASIA(IWCA)事務局長。日韓中を中心にグローバルマインドをもつ家族で構成される俱楽部を運営し、アジア圏でのビジネスマッチングを推進するとともに、次世代がアジア人としてグローバルに活躍できるよう、30カ国以上の駐日大使館の協力を得て、子ども向けにリトルアンバサダー・プログラムを開催。国際機関で海外人向けの「日本のビジネスマナー」研修を担当。
 

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