リソースが足りないので使える人材はすべて使わないといけないのです。産業社会に入ると教育を重視して高め、男女とも同じように働くようになりました。
すべての子どもが保育園に入ることができると、法律で決められています。デイケアを受ける事は権利なので、女性も同じように働けるのです。
仕事をする場所がどこかは、問題でない
――男女が平等に働いていることのアドバンテージとディスアドバンテージはありますか?
ユッカ・パヤリネンさん:私は慣れているので、ディスアドバンテージは感じません。フィンランドでは人を雇う時には、その人が女性か男性かはまったく関係がないのです。ジェンダーは問題ではありません。
もちろんCEOに男性が多いということはまだ言えますが、女性も高い地位にいます。前の大統領も女性でしたしね。内閣は19人中9人が女性で、議会では約40%を女性が占めています。
もちろんそれぞれの強みを活かした仕事というのはありますが、男性の仕事、女性の仕事という意識は少なくなってきています。
男性も保育園の送り迎えをしますし、食事を作り、子どもと遊びます。もし男性だからといって女性よりもたくさん働くことを要求したら、それは問題でしょうね。
逆に女性だからといって、働く時間を短くする必要はありません。フィンランドに進出しようと思ったら、ジェンダーフリーでなければいけません。
働き方が柔軟なこともあります。16時に職場を出て、子どもを迎えに行き、食べさせ、寝かしつけた後に、家で仕事をすることもあります。さまざまな形態での働きからが尊重されていて、どこで仕事をするかは問題ではありません。
――信頼関係があるうえで、個人がきちんと結果を出すことが求められますね。
ユッカ・パヤリネンさん:そうなのです。個人がきちんと責任を持っていれば、仕事をする場は、会社の中である必要はないのです。これからはもっとそういう働き方が増えてくるでしょうね。
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