「グレーゾーンの子」は接し方でこうも変わる

「発達障害かも?」と悩む親たちに伝えたい

いちいち紙に書くのも面倒ですが、それでも、小言とお説教に費やす時間とエネルギーよりは、ずっと省エネできます。

頑張っているのにできない

→「ものの工夫」で苦手を補う

「頑張っているのにできない」姿を見ると、親としてはなんとかしてあげたいという気持ちになります。そんなときには、「ものの工夫」をして、その子に合った道具を選んだり、改造して使いやすくすれば、苦手な作業を補って取り組めたり、最後まで集中しやすくなります。

まずは「子どもがどんな作業を苦手としているか」に目を向けます。一見、やる気がないとか、態度が悪いとか、ふざけている、というように見えても、うまくいかずに、ただ、どうしていいかわからないだけの場合も多いのです。

子どものやる気や態度に振り回されずに、身体の使い方や脳の情報処理など「できないのは、身体のどこかに苦手な作業があるかもしれない」と、こちらの見方を変えてみます。

子どもが「何に困っているのか」がわかったら、それに応じた道具を選んだり、改造して使いやすく工夫したりします。発達検査などで原因をはっきりさせることもできますが、うちの長男の場合、ASDとLDとADHDの要素が広く浅く複合しているため、本人の「困り」の原因を特定しづらい「つまずき」が多くあります。

そこで、「試行錯誤方式」で、道具の選択、改造を進めていきます。「困っていること」も子どもによって、あるいはその時の課題によって違います。

たとえば、「鉛筆」だけを見ても、持ち方がうまくいかない、筆圧の調節が難しい、筆箱にしまえない、と、課題も違います。

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うちでは、持ち方の練習をしているときは、「くもんのこどもえんぴつ2B」(くもん出版)という太い三角軸のものを使っていました。長男が学校で鉛筆をよくなくしてくるときは、普通の鉛筆に通し番号をふったり、色がカラフルなど、そろえたくなるデザインのものにしました。今は「この、あずき色の2Bが一番書きやすい」と言うので、三菱鉛筆の「uni 2B」に、長男カラーのマスキングテープを巻いて目印をつけて愛用しています。

少しずつでも、作業の困難さによるストレスを減らしてあげるようにすれば「落ち着いて取り組める」ことがきっと増えていくはずです。

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