テレ朝会長激白、「テレビの縮小は宿命的だ」 テレビ局のトップはテレビ離れをどう語る?

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テレビ朝日の早河洋会長は、サイバーエージェントの藤田晋社長の提案に「やりましょう」とその場で即答したという
今年4月、テレビ朝日とサイバーエージェントによるインターネット放送局「abemaTV(アベマTV)」がスタートした。昨今、民放各局は積極的に動画配信サービスに乗り出しているが、ネット企業と合弁会社を設立し、本格的にオリジナルコンテンツ作りに乗り出したのは初めてのケースといえる。
過去にはライブドアによるニッポン放送買収騒動(2005年)や、楽天によるTBSテレビの株買い増し問題(2005年~)があったことから、テレビ局はネット企業に対し、いまだ強烈なアレルギーを抱えている。テレビ朝日はどのようにして、アベマTVのスタートにこぎ着けたのか。早河洋会長に聞いた。

 

――どんな経緯で始まったのでしょうか?

サイバーエージェントの藤田社長とは2010年に初めて会い、親交を深めてきた。業務でも「アメーバピグ」(アバターによる仮想空間)の中にテレビ朝日ランドを作ってくれたり、深夜番組で連携してきた。人材面でも、向こうからはバラエティ部門に、こちらからはゲーム会社に行くなど交流してきた。2013年から藤田社長に番組審議委員もお願いしている。

アベマTV自体は2014年の10月、藤田社長が食事中、「テレビがこのまま手をこまぬいていると縮小傾向になっていくので、何か一緒にやりませんか」と提案してくれた。

藤田社長の提案には「即OK」

テレ朝はこれまで、地上波とBSとCSの3波を中核として、インターネット事業もやってきた。本社周辺を「メディアシティ」と位置付け、そこからEXシアターなどでリアルのイベントを通じてテレビ朝日のコンテンツを発信し、収益を上げていくことも進めてきた。

ただ、まだ何かできるのではないかと思っていたので、藤田社長の提案には即座に「やりましょう」と。普通ならもっと細かく話をするべきだが、藤田社長は起業家として大成功者。経営センスに敬意を持っていたので即座にOKした。よく選んでくれたという思いがある。

アベマTVは25のチャンネルをそろえる。ジャンル、チャンネルは実に多様だ

――サービス作りが始まったタイミングは?

当初は定額配信のモデルを構想していたが、それでは大きなメディアにはなれない。広告モデルで、たくさんのスマホユーザーを抱え込んで展開していこう、となったのは去年の初めだった。

社内にはほとんど話をしていない。合議制でやってまとまるわけがないからだ。4月には合弁会社を作ることが決まり、7月には両社の社員40人を集めて箱根で合宿をした。何がウケるだろうか、テレビ側からはこんなことができる、などと話し合った。

一番やりたかったのは信頼関係を作ること。それがなければ絶対うまくいかない。合宿がきっかけになり、そこから急速に準備が進んだ。スピードの点では、IT業界の人達はすごく早い。

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