JR金沢駅の駅前で開発が進められていたビルには、三菱地所を含めて7社の地権者がいた。彼らの意見を取りまとめるのが、渡邉氏たちのチームの役割だった。とはいえ、ビルの開発に対する考え方は各社各様。意見調整は難航した。
特に苦労したのが、保険会社との調整だった。保険会社はデベロッパーとしての側面もあるが、本来的には金融機関なので、ビル開発を投資という観点から考える。金融商品なのだから、リターンはどうなのか。仮に担当者がそう思っていなくても、その背後にある組織は必ずそう考える。したがって、ビル全体をオフィスとして貸し出したほうがリターンはいい、という「I will」に行きつく。
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